試験再開される「秋葉原歩行者天国」、継続へ向けての課題は？

東京都公安委員会は、2008年6月8日に発生した、東京・秋葉原無差別殺傷事件以降、中止していた秋葉原地区における歩行者天国を来年1月23日から試験的に再開することを明らかとした。
ただし、今回の再開はあくまで「試験」と位置づけられており、試験期間中における利用実態などが調査され、正式再開へ向けては調査結果を元に地元町会や関係機関との意見を踏まえ今後検討されていく。2008年以前の「秋葉原歩行者天国」といえば、多くのパフォーマー（秋葉原歩行者天国でパフォーマンスを行う行為は当時も今も禁止されています）やそれを目当てに訪れる人、そして買い物客などがごったがえして、毎週末がお祭りの様な活気に満ち溢れていた。
ただし反面、一部のモラルない人々の行為や、訪れる人同士のトラブルも絶えず、様々な問題も同時に抱えていた。
歩行者天国の中止については、「秋葉原無差別殺傷事件」が大きなきっかけではあったが、そうした事情もありそれ以前より中止が囁かれており、事件をきっかけに長らく中止となっていた。

来年1月試験再開されるにあたっては、勿論多くの人が長期での継続を期待している。
ただし、以前の様な「一部のモラルない人々の行為」により、「そうでない大多数の人々」が残念がる結果となるかならないかは、全て秋葉原を訪れる人たちの善意に委ねられている。