愛内里菜(撮影:野原誠治)
 2000年3月に発売したシングル「Close To Your Heart」から、今年でデビュー10周年を迎えた愛内里菜。4月からは3ヶ月連続でデジタルダウンロードシングルを発売し、7月28日には32枚目のシングル「HANABI」を発売した彼女が、7月30日に大阪・なんばhatchで行われたファンクラブ会員限定ライブにて、今年限りで全てのアーティスト活動から引退することを発表。9月15日に最後のオリジナルアルバム「LAST SCENE」を発売した。

――「LAST SCENE」は、いつ頃から制作を始められたんですか?

愛内里菜(以降、愛内):配信シングルの「GOOD DAYS」「Sing a Song」「C・LOVE・R」が入っているので、3月ぐらいからですね。

――順番でいうと、最初に配信されたシングル「GOOD DAYS」を1番最初に作られたんですか?

愛内:そうですね。

――逆に、1番最後に作られた曲は何ですか?

愛内:オープニング(「Prologue」)と、エンディングはいつも最後に書くというスタイルなので。配信シングルが出来て、「HANABI」が書けて、あとはもう本当に収録されている順に作っていきました。

――後で曲順を並び替えたりせずに、最初からイメージがあったんですか?

愛内:イメージはもう、本当に「HANABI」で引退の決意だったり、ファンの皆さんに向けての気持ちを書くことが出来て。「HANABI」を作った時に、全員のスタッフの皆さんにも「実は、この曲の主人公は私で、ファンのみんなに向けたメッセージになっているんです」とお話をさせて頂いたんですね。

「HANABI」が書けるまでは、やっぱり不安な気持ちだったり、ぐらつく気持ちだったり、色んな気持ちを抱えていたので、アルバムに向けて制作していた曲は沢山あるんですけど、なかなかメッセージが書けなくて。本当にこの「HANABI」を書いて、「これが最後のアルバムに、作品になるんだ」って自分の中で覚悟を持ってから、「LAST SCENE」というタイトルを選んで、一気に作り上げていった感じです。もう自分の中で作りたい世界観がすごくあったので、曲順も先に。いつもだったら、色んな曲が出来てから後で並べたりするんですけど(笑)。

――スタッフの方にお話された時は、どんな雰囲気でした?

愛内:もう皆さんと同じで「えっ?」って、ビックリという感じでしたけど、何回も長く話し合って、理解してもらった感じですね。

――ライブでファンの方に発表された時の反応は如何でした?

愛内:本当にもうどこにも言ってなくて、どこにも出ていない情報で、ファンの皆さんに初めてお伝えしたので、みんなビックリを通り越したような表情でしたね。「えっ?」「ポカン…」という感じで、もう夢の中にいるような。当然、発表する前から、みんながそんなすぐには受け止め切れるような話じゃないとは思っていたので、ライブの中でゆっくり一つ一つお話させて頂いたのですが、やっぱり受け止めるには時間が掛かるのかな?という、もう本当にビックリされている状態でした。

――発表から一ヶ月半が経とうとしていますが、その後は少しずつ落ち着いてきた様子ですか?

愛内:そうですね。もう思っていた以上に、本当にファンの皆様が優しく、応援してくれていて、大きな気持ちで受け止めて下さっているのが、ファンレターだったり色んなメッセージですごく伝わってきて、すごく感謝しています。自分自身ももうそれに向かって覚悟を決めて、あとは出来る限りのことを作品とライブで伝えて行こうと。発表してから、一歩踏み出したような感じになりましたね。