閉会式。

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いよいよ本日は決勝戦。僕はいまその舞台となる「サッカーシティ」のメディアセンターでこのブログを書いている。

何を隠そう、優勝はオランダか、スペインかという問題に、僕はそう関心があるわけではない。面白い試合が見られればそれで十分。どちらかのチームに対する思い入れはほとんどない。今回に限った話ではない。いつの場合もほぼニュートラル。贔屓の国もチームもほとんどない。面白いサッカーをしてくれるチームこそが贔屓チームになる。僕は日本人で、一応ライターなので当然と言えば当然なのだけれど、同じような感覚でサッカーを見ている人は思いのほか多くない。そういう意味で、僕はかなり冷めている。いまに始まった話ではない。昔からそうだった気がする。

で、今回はそうした事情に加え、身体的にも精神的にも疲れ切った状態にあることも輪を掛ける。あと1試合。明後日にはヨハネスブルグを脱出できる。そうした喜びの方が、決勝を観戦する喜びを勝っていることは確かだ。僕は今回のワールドカップを含めて、通算8度本大会をフルカバーしているが、これほど疲れたワールドカップは初めて。精も根も尽き果てた状態にある。サッカー好きだからやれているけれど、仕事としての義務感でこちらに来た人は、我慢の限界を超えているに違いない。サッカー好きだからこそ耐えられた1か月。敢えてそう言わせてもらいたい。

言い方を変えれば、僕と同じぐらいサッカー好きな人には、南アまで来て欲しかった、この何とも言えぬ空気感を味わって欲しかったなというのが僕の実感。

このワールドカップは、言ってみれば「来るなら来てみろ」と、言われているような大会だった。ホテルは少ない。飛行機の便は少ない。そして治安は良くない。寒暖の差、高地と低地の差が異常に激しかったり。

大袈裟に言えば、人間の限界を試されたような感じだった。決勝戦を3時間半後に控えたいま、僕は僕自身に「よくやりました」と、拍手を送りたい気分だ。

とはいえ一方で、決勝戦を楽しみにしている自分がいることも確かだ。このブログを書いていると、だんだん、気分は高まってくる。オランダサポーターが、例の「予想タコ」を切り刻み、パエリャにして食べてるポスターを掲げていたりする、スタジアム界隈の風景を見ると、途端に楽しい気持ちになる。

毎度のことだが、オランダサポーターには笑いがある。日本戦の時には、お相撲さんに扮した輩もいた(前前々回ブログ参照)。とにかく世の中の人を笑わしてやろうとありったけの工夫をしてスタジアムにやってくる。