最後の親善試合をスペイン国内で行い、南アフリカへ乗り込むスペイン代表。本大会前の最後の調整となるが、この試合でもエースのF・トーレスは出場が微妙だ。必死にリハビリを続けて来たF・トーレス。全体練習には参加できるまでに膝の怪我は回復しているが、まだ本調子とはいかないようだ。

 スペイン中がユーロで決勝ゴールを決め、スペイン代表をヨーロッパの頂点へと導いた“ニーニョ”トーレスの怪我を心配しているが、デル・ボスケ監督は、「明日の練習試合に出場するかどうかは最後の練習とドクターの話、本人の調子を聞いた上で決めたい。もし間に合わなくても急ぐことはない」と完全に回復するまではF・トーレスは起用しない模様だ。

 攻撃陣は選手層が厚いスペイン代表。ビジャ、ジョレンテとトップに張れる選手は居るが、F・トーレスがいない今のチームで重要となるのはサイドアタッカーの活躍だ。対韓国戦のようにサイドアタッカーのヘスス・ナバスのような選手がゴールを奪い、トップの選手だけに頼らないことがスペイン代表躍進の鍵となりそうだ。ほとんど調整無しでF・トーレスは本大会へ突入することになるが、スペイン代表エースのW杯はどんな大会になるだろうか。

(スペイン通信)