――若干、病んでますね。

Aira:Terukadoさんも「病んだ」って、「次はちょっと明るい曲やりたいね」って言ってました(笑)。それで「サヨナラTECHNOPOLiS」が暗い系なのもあって、「Valentine STEP」は明るい感じでいきたいなと。これは共作なんですけど、Airaも作詞してるんですよ。Airaがこんなに明るい詞を書くことは滅多に無いですね。でも、Airaが書いた一節で「今幸せでここにいて 生きていて笑ってる」っていう詞があるんですけど、一見明るいじゃないですか?

――いや、そうですか?

Aira:「明るいですよね?」ってエンジニアさんに言ったら、「いや、『生きていて』って言っちゃう時点で、大分暗いよね」って言われて。明るい中にもAiraらしさが出たんだなと思って(笑)。

――それに、「今幸せ」ということは「前はどうだったんだ?」って。

Aira:そうですよね。あまり突っ込まれたくない部分ですね。厄年ということもあったので。

――「Valentine STEP」というからには、バレンタイン的な内容も入ってるんですか?

Aira:入ってますね、サビの頭で「2月14日」って言っちゃってるんで。もう2月14日以降ライブで歌えないな、という。

――何かバレンタインの思い出はありますか?

Aira: Airaは渡す方じゃなくて、もらう方だったんですよ。女の子ってすごくくれるじゃないですか。後輩とか、みんなくれるんですけど、それは嬉しかったですね。

――小さな頃でも、自分からあげた思い出は無いんですか?

Aira:小さい頃は親に言われて買って渡したとかありますね。近所のマーくんとか、たっくんとか(笑)。でも、ホワイトデーにお返しをもらった思い出が無いんです。絶対に返されないんですよ。学校とかに行くと、ザワザワしてるじゃないですか。Airaはあまのじゃくというか、「いや、勉強しに来てるから」みたいな(笑)。しかも今は、わざわざバレンタインデーじゃなくても、別に女の子から告白してもいいわけじゃないですか。だから今の時代、バレンタインデーがあるのもちょっと。チョコレート戦略、チョコレート会社が…。

――そんなんじゃ、チョコのCM曲のオファーが来ないですよ!

Aira:「あれは、バレンタインが嫌いなキャラ作りだったんです!」とか言って(笑)。


――3月19には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンが控えてますが、徐々に考え始めてますか?

Aira:去年から制作ミーティングをやってて、考え始めてます。去年のワンマンライブではVJを使ったりLEDだったり、照明とかビジュアル面に力を入れてたんですけど、今回も大きい会場になったからといって焼き直しじゃなく、一歩発展したものをやりたいなってすごく思ってます。あとは、前にCORNELIUSとPLASTICSのライブに行った時、オープニングアクトで出たd.v.dという、二人いてドラムを叩いてるんですけど、ドラムの音と映像がリンクして、音に合わせて映像が動くんですよ。観てて面白いなと思ったので、映像と動作のリンクというか、そういうのが出来たらいいなとは思ってるんですけどね。

――演出以外にも、パフォーマンスの面では?

Aira:パフォーマンスの面で言うと、前回は参加型というよりは、ショーを観る側と演じる側という感じだったので。もっと一体感というか、一緒に参加してる感じのライブがしたいなと思いますね。