コールマンとショーグンの一戦は、両者共、かつて日本で魅せた強さは微塵にも感じられない動きを露呈した

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2009年のUFCがアイルランドで幕を開けた。17日(土・現地時間)、アイルランドの首都ダブリンのO2アリーナで行われた『UFC93 FRANKLIN vs HENDERSON』。メインイベントでは、復活へのきっかけを掴みつつある実力者対決=前UFC世界ミドル級王者リッチ・フランクリンと、PRIDEダブルクラウン、ダン・ヘンダーソンの対戦が行われた。

試合は序盤からヘンダーソンが優勢に進めるも、固いガードワークで決め手を与えず、徐々にフランクリンが劣勢を挽回。それでも最後はスプリットの判定でヘンダーソンに凱歌があがった。

また、セミファイナルではUFC殿堂入りを果たした44歳マーク・コールマンと、1年4カ月ぶりの復帰戦となるマウリシオ・ショーグンが激突。しかし、試合前半でスタミナをロスした両者は、中盤以降、スローモーションのような試合を展開。最後はアッパーでTKO勝ちを奪ったショーグンだったが、フラフラのコールマンを仕留め損ない、逆にスタミナを切らしたその姿からは、かつて日本で魅せた強さは微塵にも感じられなかった。

その他、同大会では日本で活躍したデニス・カーンに、ブラジル期待の“新・柔術マジシャン”ホウジマール・トキーニョなど、急激に層が厚くなりつつあるミドル級期待のファイターたちが参戦を果たす――。そんな注目のミドル級戦線だったが、第7試合に登場したカーンは手痛い敗戦。序盤こそベルチャーからタックルでテイクダウンを奪ったが、決め手がなく、2R中盤にはスタミナをロスして失速すると、これまで成功していたタックルをベルチャーにきられ、得意のギロチンを仕掛けたベルチャーが逆転の一本勝ち。

また、第8試合のトキーニョ×ジェレミー・ホーンは、ポジショニングでホーンを圧倒したトキーニョが判定勝ちを挙げたが、本調子には遠い内容に試合後のインタビューでは「1Rで拳を折ってしまった」と明かしていた。

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UFC93 FRANKLIN vs HENDERSON 全試合結果

第10試合ライトヘビー級/5分3R
○ダン・ヘンダーソン
(米国)
3R終了
判定
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リッチ・フランクリン×
(米国)
第9試合ライトヘビー級/5分3R
×マーク・コールマン
(米国)
3R4分36秒
TKO
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マウリシオ・ショーグン○
(ブラジル)
第8試合ミドル級/5分3R
○ホウジマール・トキーニョ
(ブラジル)
3R終了
判定
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ジェレミー・ホーン×
(米国)
第7試合ミドル級/5分3R
○アラン・ベルチャー
(米国)
2R4分36秒
ギロチンチョーク
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デニス・カーン×
(カナダ)
第6試合ウェルター級/5分3R
○マーカス・デイビス
(米国)
3R終了
判定
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クリス・ライトル×
(米国)
第5試合ウェルター級/5分3R
○マーティン・カンプマン
(デンマーク)
2R3分9秒
TKO
アレッシャンドリ・バロス×
(ブラジル)
第4試合ライトヘビー級/5分3R
×アントニオ・メンデス
(ブラジル)
1R3分35秒
TKO
エリック・シャファー○
(米国)
第3試合ライトヘビー級/5分3R
○トーマツ・デューエル
(ポーランド)
1R2分2秒
TKO
イヴァン・セラッティ×
(イタリア)
第2試合ウェルター級/5分3R
×トム・イーゲン
(アイルランド)
1R4分36秒
TKO
ジョン・ハサウェイ○
(英国)
第1試合ライトヘビー級/5分3R
○デニス・シバー
(ドイツ)
3R3分47秒
TKO
ネイト・モー×
(米国)