ソニーのデジタルフォトフレーム「S-Frame DPF-D70」

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デジタルカメラで撮影した思い出の写真をおしゃれに飾りたいときにうってつけのアイテムがデジタルフォトフレームなのだが、いざ買おうとすると買う機会になかなか巡り会えないものだ。そんな折り、出産祝いに知人一同から「何が欲しい」と問われ、思わずデジタルフォトフレーム「S-Frame DPF-D70」をお願いしてしまった。

こうして我が家にも念願のデジタルフォトフレームがやってくることになった。

S-Frame DPF-D70をチョイスした理由は、他社製のデジタルフォトフレームと比べてボディの作りや外観がシッカリしていたからだが、実際に使用してみると多機能ぶりに驚いた。

■メディアを選ばずに写真を再生
デジタルフォトフレームとは、一言でいえば写真立てのデジタル版だ。デジタルカメラで撮影した写真をメディアごとデジタルフォトフレームに入れると、メディア内の写真を再生してくれる。

S-Frame DPF-D70の内容物はS-Frame DPF-D70本体とACアダプター、リモコン、取扱説明書の4点。商品の箱が思っているより大きいので、ギフトなどで贈る際にはその点も留意されたい。

再生できるメディアは、メモリースティック系とSDカード系、コンパクトフラッシュ系なので、現在市販されているデジタルカメラのほとんどのメディアに対応している。最近はSDカード系がめっきり安く手に入るようになってきているので、4ギガバイト〜8ギガバイトのSDHCを入れるのが経済的だろう。

S-Frame DPF-D70は256メガバイト※1のメモリーを内蔵しているが、メモリーへ写真を転送する場合には別売のUSBケーブルが必要となる。また別売のデジタルフォトプリンター「DPP-FP95」を接続すれば、お気に入りの写真をプリントして持ち歩いたり、知人にプレゼントすることができる。
※1 メーカー公称で約500枚の写真を保存可能

ちなみに、メモリースティックとSDカードなど複数のカードを挿した場合には、メモリースティックが優先され、SDカードのデータは再生されなかった。いかにもソニーらしいが、複数のメディアに渡って再生できる機能も備えていたほうが良かっただろう。
写真1「S-Frame DPF-D70」を使用しているところ写真2「S-Frame DPF-D70」の内容物

■デジカメの写真が手軽に表示できる
「S-Frame DPF-D70」の使い方は意外と簡単だった。S-Frame DPF-D70本体にACアダプターを接続して、たまたま手元にあったLUMIX FX-35で撮影したSDカードを挿して起動したところ、何も設定をしなくても再生が始まった。マニュアルを読まずにすぐに使えるシンプルな機能に絞ってある点は嬉しい。
写真3 シングル表示パターン写真4 インデックス表示

本機は縦置きと横置きができ、写真の向きも自動で切り替わる。ポートレートといえば縦置きだが液晶の視野角の問題で、縦置きの場合にはやや見づらく使いづらくなるので、私は横置きをメインに使うことになりそうだ。

使ってみてよいと思ったところは、電気代がつけっぱなしでも月に数十円※2という点と、写真がクッキリと表示される点だ。写真は1枚ずつのスライドショーに加え、「マルチ」という複数枚を異なる大きさで並べて表示するモードや、時計やカレンダーと合わせてスライドショーができたりと、同じ写真でも繰り返し楽しむことができる。また、液晶のバックライトの明るさを調節できたり、表示面下のSONYロゴの点灯を消すことが出来たりと、かゆいところにも手が届くところも嬉しい。
※2 消費電力×1か月の使用時間(1日約10時間)×電力単価(2008年3月時点)で計算すると、1か月の電気代は約39円
写真5 カレンダー表示パターン写真6 時計表示パターン

あえて不満点をあげるすれば、置き場所を選ばずに飾りたいときにACアダプターがわずらわしい点だ。できれば、電池で駆動できると嬉しかった。欲をいえばきりがないが、内蔵メモリも1ギガバイト以上あれば嬉しかったり、リモコンのボタンがやや押しづらいなど、いくつか気になる点もあった。

とはいえ、「S-Frame DPF-D70」は質感が高く、簡単に使える点で満足度の高い一品といえるだろう。


「S-Frame DPF-D70」 - 製品情報
ソニー株式会社