ヒクイドリ01

ギネスブックには、世界で最も危険な鳥としてヒクイドリ(Southern Cassowary)が記載されています。

外見はダチョウと七面鳥を交配させたような雰囲気ですが、なんと一発で致命傷となるようなキックをするのです。

ファイナルファンタジーでいうところの黒チョコボみたいな鳥ですね、これは飛べませんけど。

鳥が骨が折れるほどの飛び蹴りを浴びせる、と言われてもちょっと想像出来ませんが、いったい世界一危険な鳥とはどんな鳥なのか、ご紹介します。

ヒクイドリ02

ヒクイドリはオーストラリアやニューギニアの森林地帯に()んでいます。

行動に予測がつかず、攻撃的でとくに怪我をしているときや追い詰められたときなどは、とたんに獰猛になります。

ヒクイドリ03

普段そっとしておく分には非常にシャイな鳥らしいのですが、不用意に近づいて敵だとみなされると、骨折するような足蹴りを食わせられ、ナタのように鋭利な爪で斬りつけられます。

ヒクイドリ04

第二次世界大戦の頃、ニューギニアに配置された兵士たちは、この鳥にだけは近づくなと警告を受けたのですが、それでも被害者は出たようです。

ヒクイドリ05

ヒクイドリは飼育係に重傷を負わせることが非常に多く、動物園での飼育にたいへん困難をともなう鳥です。

自分の世話は自分で出来て、これほど危険な鳥でありながら、人間の残忍さや脅威を食い止める役割は果たせず、すでに絶滅の危機に瀕する品種です。

ヒクイドリ06

江戸時代初期のオランダ貿易で幕府に献上されたこともあるヒクイドリですが、その名前の由来は火食鳥という意味で、喉の赤い部分が火を食らってるように見えたことからだそうです。

映像はこちら。

しかし、危険な鳥と言うのでクチバシや鷹のような爪かなと思いきや、キックというのは驚きですね。

ヒクイドリ07

絶滅の危機の品種を守る飼育係が一番危機に陥るとのいうのも、皮肉というか世の中上手くいかないというか……。

でもやっぱりチョコボキックよりゴールデンイーグルの方が恐ろしいと思うけどなぁ。

World’s most dangerous birdより

関連記事