“速い攻撃”の日本バレー「通用しない」/セルビア戦
![チームの勢いを増す、原動力となった高橋みゆき (Photo by T.Ebisu)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/r/1/c1e061739f384ea393b561b21205d16c-m.jpg)
序盤は完全に日本のペースでセルビアを圧倒した。今大会に向け、力を入れてきた速さのバレーや栗原・木村両選手のバックアタック、センター陣のブロックなど、全てがうまく回っていた。テンポも良く、いい形で2セットを連取。誰もがストレートでの勝利を疑わない展開であった。
試合後の会見でセルビアのテルジッチ監督は、2セット目と3セット目の間に何か変えたのかと聞かれ、「特に何もしてない。コート上で全てがうまくいくとは限らないからだ。しいて上げれば、日本のように速い攻撃をするチームと戦う時はそれに慣れるまでに少し時間が必要だった。徐々に慣れてブロックが良くなった。今回は2セットを失ったが、次回は2セット以下に抑えられるかもしれない。」と余裕のコメントを残した。だが、それは同時に日本チームへの警鐘を鳴らす言葉となった。
北京まで2ヶ月あまり。6月に国際大会がまだ控えていることを考えると、練習や調整の時間は短く限られている。柳本監督は「今までやってきたことの精度を高めることと、選手個人のスキルアップ」と課題を挙げた。北京五輪において、強豪チームと張り合うキッカケを作ることで柳本ジャパンは大会を終えた。
(text/photo T.Ebisu)
五輪最終予選女子・第7日
日本 2−3 セルビア
(25-19,25-21,19-25,19-25,17-19)
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