チームの勢いを増す、原動力となった高橋みゆき (Photo by T.Ebisu)

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 辛くも勝利したタイ戦から一夜明け、最終日の相手は強豪のセルビア戦。全勝かつ1位で大会を終えることができるのか。また、北京での展望を占う意味でも注目された試合だった。

 序盤は完全に日本のペースでセルビアを圧倒した。今大会に向け、力を入れてきた速さのバレーや栗原・木村両選手のバックアタック、センター陣のブロックなど、全てがうまく回っていた。テンポも良く、いい形で2セットを連取。誰もがストレートでの勝利を疑わない展開であった。

 ところが3セット目に入ると流れが一変。今まで決まっていた攻撃がことごとくセルビアの高いブロックに阻まれるようになった。セッターの竹下が立て直そうとトスを前後左右に散らすも、読まれていた。ディフェンス面では日本の方が勝っている分、大きく点差を離されることなく、再三にわたり好レシーブを連発するが、そのディフェンスからの攻撃を得点につなげることができなかった。最後の1点を決めきる「絶対的なエース」がいなかった。

 試合後の会見でセルビアのテルジッチ監督は、2セット目と3セット目の間に何か変えたのかと聞かれ、「特に何もしてない。コート上で全てがうまくいくとは限らないからだ。しいて上げれば、日本のように速い攻撃をするチームと戦う時はそれに慣れるまでに少し時間が必要だった。徐々に慣れてブロックが良くなった。今回は2セットを失ったが、次回は2セット以下に抑えられるかもしれない。」と余裕のコメントを残した。だが、それは同時に日本チームへの警鐘を鳴らす言葉となった。

 北京まで2ヶ月あまり。6月に国際大会がまだ控えていることを考えると、練習や調整の時間は短く限られている。柳本監督は「今までやってきたことの精度を高めることと、選手個人のスキルアップ」と課題を挙げた。北京五輪において、強豪チームと張り合うキッカケを作ることで柳本ジャパンは大会を終えた。

(text/photo T.Ebisu)

五輪最終予選女子・第7日
日本 2−3 セルビア
(25-19,25-21,19-25,19-25,17-19)

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