浮き足立った試合、焦燥感が目立った日本チーム (Photo by T.Ebisu)

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 格下とみられた相手からリードを奪ばえず、浮き足立った試合となった。前日に宿敵の韓国を破り、北京オリンピックの切符を獲得した柳本ジャパンは5連勝と勝ち星を重ねタイと戦った。タイは昨年のアジア選手権では、日本・韓国に次ぐ3位という好成績を残し、新興勢力として年々力をつけているチームだ。タイにとってもこの日本戦は、勝てばまだオリンピックへの望みがつながるということで気合も十分。簡単には勝たせてくれない相手であるのは確かだった。

 試合が始まるとその勢いの差はプレーとしてはっきりと表れた。日本がすべき速い攻撃を、そのお株を奪った形でスパイクを日本コートへ叩き込んだ。守備の面でも栗原や木村の今大会好調なバックアタックをきっちりと拾い、チャンスボールとして攻撃につなげたり、荒木や杉山のセンター攻撃や高橋の速い攻撃をことごとくブロックするなど、主導権は完全にタイに傾いていた。

 セットカウント2-1とタイにリードを許し、第4セットも先手を取られ崖っぷちに立たされた日本が、僅かながら勝ったのは、やはり経験と意地だったように思う。序盤に途中交代で入ったベテランの多治見を筆頭に、柳本ジャパンの軸である竹下・高橋といった選手がその意地と気合を体で表し、若手にもその姿勢を見せたことができたからだろう。

 「最低の試合」とキャプテンの竹下は評し、高橋も「自分を含めて(北京の)出場権を得たことで、気の緩みがどこかであったのかもしれない。」と思わぬ形で甘さを痛感する結果となった。消化試合でなく、すでに北京へ向けた準備段階に入っているということを再認識した上で、もう1度気を引き締めて最終戦に臨んでほしい。

(text/photo T.Ebisu)


五輪最終予選女子・第6日
日本 3−2 タイ
(28-30,25-14,25-27,25-21,15-11)

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