1日に行われたチャンピオンズ・リーグ準々決勝のローマ戦で2-0の勝利を収めたマンチェスター・ユナイテッド。この試合で先制点を挙げたMFクリスチアーノ・ロナウドは、ヘディングで決めた39分の得点シーンについて「ほとんど覚えていない」とコメント。敵地での貴重な勝利を導く先制点について、「あまり楽しいものじゃなかった」と語った。

 ロナウドのシーズン通産36得点目となったゴールが生まれたのはローマ戦の39分。スコールズのクロスに反応したポルトガル代表は、待ち構えるディフェンダーとの接触も恐れず、ペナルティエリア外から飛び込み、頭で合わせてゴールを奪った。しかし、得点後にピッチ上にうずくまったロナウドは、得点のシーンをほとんど思い出せないという。

「正直に言うと、ゴールのことはほとんど覚えていないんだ。ピッチ上に倒れて、痛みを感じたことは覚えているんだけど。あまり喜ばしい経験ではなかったね。でも、みんながいいゴールだったって言うから、テレビで確認してみるよ」

 一方、敵地で戦ったファーストレグに勝利し、準決勝進出に大きく前進したチームについてロナウドは、「まだ次の相手のことを考えるのは早い」と語っている。

「アウェイで2-0の勝利を挙げたことはとても大きな結果だ。ただ、もう準決勝に進めると思うのは大間違いだよ。もちろん、次はホームで戦えるから可能性は大きいだろうけどね。このままの調子を続ければ、これからも勝ち続けることが出来るはずだ」

 プレミアリーグとチャンピオンズ・リーグで快進撃を続けるマンUの原動力となっているロナウド。華麗なテクニックと記憶を失う接触すら恐れない度胸を併せもつポルトガル代表は、佳境を迎えたシーズンでその勢いをますます増していきそうだ。