29日のリーグ杯決勝でパリ・サンジェルマン(PSG)の先制点を叩き出し、優勝に大きく貢献した主将のペドロ・ミゲル・パウレタがレキップ紙に喜びを語っている。

 昨年、3度目のリーグ得点王に輝いたパウレタ。ポルトガル代表としても史上最多の得点記録をもつが、来月28日で35歳になる。今季はこれまでリーグ30試合のうちわずか19試合(うち先発10試合)と出番が減り、契約が切れる今シーズン限りで引退することを決めている。

 パウレタはインタビューで「このトロフィーは我々にとってだけでなく、サポーターにとっても重要な意味を持つ。非常に苦しいシーズンを過ごしてきただけに、満足感はとても大きい。このような状況での勝利は、これから先のリーグ戦に向かうチームの士気を高めるものだ」と喜びを表した。

 第30節終了時点でリーグ18位と、2シーズン続けて降格の危機に立つPSG。リーグ杯を制し、来季のUEFA杯出場権を得たとはいえ、手放しで喜べる状況ではない。今季で現役を終えるパウレタにとっても「重要なのは1部残留」。4月2日に控えるストラスブール戦(第31節)は、降格圏からの脱出がかかるため、「もうひとつの決勝戦になる」と気を引き締めている。

 4月はPSGにとって、フランス杯の準々決勝を含めた6試合が組まれる厳しいスケジュールとなる。当然パウレタが担う役割も重要だ。残り8試合でチームの1部残留という大きな仕事を成し遂げ、引退の花道としたいところだろう。

ペドロ・パウレタ(Pedro Pauleta)


生年月日:1973/04/28
所属   :パリ・サンジェルマン
国籍   :ポルトガル
ポジション:FW