「僕らのシーズンを象徴するような試合だった。前半の出来は良かったが、後半はそれが出来なかった。今は気持ちも高ぶっているし、分析するのは難しい。ファンに謝らないといけない。僕らは良くなかった。後半については説明がつかない」。試合後そうコメントを残したバルサのキャプテン、プジョール。その表情からは無念さが読み取れた。

 29日に行われたリーガ第30節、アウェイでのベティス戦でバルサは2-3で敗れた。ボージャン(13分)、エトー(15分)のゴールで前半に2点のリードをしておきながら、後半、エドゥ(63分)、フアニート(75分)、エドゥ(77分)に決められまさかの逆転負け。勝って首位レアル・マドリーにプレッシャーをかけるどころか、同日行われた試合でビジャレアルがホームでアトレティコ・マドリーを3-0で勝ったため、2位の座を奪われ、バルサは3位に転落した。

 今シーズンのバルサは、リードしながらも守り切れずに同点に追いつかれる、もしくは逆転されるケースが目立つ。試合を通して集中力を維持することができず、安定感を欠いている。プジョールのコメントのように前半と後半でまったく違う顔を持つチームになってしまうことが多い。

 明日(30日)のレアル・マドリー対セビージャ戦の結果にもよるが、バルサのリーガ奪還は厳しいと言わざるを得ない。ライバルの結果云々よりも、何よりバルサが自分たちのプレーが出来ずにいるし、首位に肉薄するチャンスも自ら逸している。

「同じミスを繰り返してはならない」。今シーズンのバルサの選手がよく口にするフレーズだが、改善できているとは言い難い。残り9節での巻き返しはなるのだろうか?3位に転落したとはいえ、ビジャレアルとの勝ち点差はたった1ポイント。バルサなら十分に挽回出来るポイント差だ。

(スペイン通信)

カルレス・プジョールカルレス・プジョール(Carles Puyol)


生年月日:1978/04/13
所属   :バルセロナ
国籍   :スペイン
ポジション:DF