15日に行われた対アスレティック・ビルバオ戦での“ペットボトル投げ込み事件”により、ホーム2試合開催禁止の処分が下ったベティス。処分撤回を上告委員会に訴えたものの却下され、スペインフットボール連盟は、29日に行われるバルサ戦をアトレティコ・マドリーの本拠地ビセンテ・カルデロンで行うことを通告した。

 これにより、29日にはベティス対バルサ戦、30日にはレアル・マドリー対セビージャ戦、とこの週末はベティス、セビージャ、レアル・マドリー、バルサとライバル意識の非常に強い4チーム、そしてそれぞれのファンも首都マドリーに集結することになる。一つの街に4チームが一同に介するというフットボール史初の事態に。

 ベティスの顧問弁護士であるハイメ・ロドリゲス氏は、「この決定は一般市民に危害を加えることを誘発させるようなもの。テロ行為と呼べるものだ」とコメント。同氏が警告をならすように、特にライバル意識の強い4チームだけに、ファン同士の衝突が起こらないとも限らない。

 ベティス対バルサ戦は一体どこで開催されるのか?現時点ではどこで開催されるのか正式に決まっていない。ベティスはスペインスポーツ規律委員会に上訴中で、金曜日にも最終的は審判が下されることになる。ベティスの要求が通ればルイス・デ・ロペラで、却下された場合はビセンテ・カルデロンでの開催となる。後者の場合、首都マドリーは緊張が張りつめる週末となりそうだ。

(スペイン通信)