マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、23日に行われるリバプール戦について「最も楽しみな試合のひとつ」とコメント。同日にチェルシー対アーセナルの試合も行われるだけに優勝争いを大きく左右する試合となるが、プレミアリーグ最年長監督は試合を楽しむ余裕を見せている。

 マンUが本拠地にリバプールを迎える一戦は、タイトルレースの流れを決める戦いとなりそうだ。「グランドスラム・サンデー」名付けられた23日は、プレミア4強の直接対決が2試合予定されている。13時半にキックオフを迎えるファーガソンにとっては、勝点3を獲得し、16時からの試合を控える2位アーセナルにプレッシャーを与えたいところ。さらに、ラファエル・ベニテスがリバプールの監督に就任した2004年以来、両チームの対戦でマンUは1度も敗戦を喫しておらず、許したゴールもわずか1つだけだ。その実績に裏打ちされた自信からか、イングランド屈指の名門対決を前にしてもファーガソンに気負いはないようだ。

「リバプール戦はビッグゲームになる。その熱狂度を楽しみたいね。私はリバプールとの試合をいつも楽しみにしているし、それは選手も同じだと思う。難しい試合になるのは間違いないが、選手たちは何としてでもプレーしたいと思うはずだ」

 それでもファーガソンは、この一戦で警戒すべき選手にスペイン代表FWフェルナンド・トーレスの名前を挙げ、「移籍初年度にして素晴らしい結果を残している。ただ、スペインで実績を残している選手なのだから、今の活躍も当然だ」とコメント。ここ8試合で10得点を記録するトーレスを高く評価している。

 余裕のコメントでリバプールを牽制したファーガソン。世界中が注目する「グランドスラム・サンデー」で優勝への足がかりを掴みたいマンUとっては、得意のリバプール戦で何としても勝点3を獲得したいところ。百戦錬磨の老将が仕掛ける心理戦から、その必勝態勢が窺えるというものだ。

フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)


生年月日:1984/03/20
所属   :リバプール
国籍   :スペイン
ポジション:フォワード