アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、23日のプレミアリーグでFWエドゥアルド・ダ・シルバを左足骨折の重傷に追い込んだバームンガムのDFマーティン・テイラーに対し、試合後の記者会見で「サッカー界から追放すべき」と厳しく非難した。しかしその後、「ショックのあまり言い過ぎた部分はある」と、このコメントを撤回している。

 問題のプレーが起こったのは試合開始3分。アーセナルのFWエドゥアルドは、バーミンガムDFテイラーの激しいタックルを受け、左足を骨折する重傷を負った。テイラーはこのプレーでレッドカードを受け退場処分を受けた。試合は、アーセナルの1点リードのまま迎えた終了直前にDFのミスからPKを献上し、2-2の引き分けで終了した。エドゥアルドの負傷とまさかの同点劇に怒り心頭のベンゲルは試合後、テイラーのタックルが故意のものであるとし、「2度とピッチに立たせるべきではない」と厳しい口調で語った。

 しかし、このフランス人監督は後に自身のコメントを撤回。試合後の興奮からテイラーに対するコメントが必要以上に厳しくなったことを認めている。

「今日の試合は感情的になるシーンが多かった。エドゥアルドの負傷にはチーム全員が心を痛めている。しかし、テイラーに対する私のコメントには、行き過ぎた部分があった。試合後のことで、感情的になってしまっていたようだ」

 一方、バーミンガム側はテイラーのタックルが故意のプレーではなかったとの声明を発表している。

「テイラーは自身のプレーについて、『悪意はなかった』と語っている。彼自身もエドゥアルドの負傷には深く落ち込んでいる。我々はエドゥアルドの一日も早い回復を願っている」

 今シーズンからアーセナルに加入したエドゥアルドは、早くもアーセナルのプレースタイルにフィット。ここまでシーズン通算10ゴールを記録していただけに、長期離脱を強いられる負傷を目の当たりにしたベンゲルは、いつになく感情的なコメントを発してしまったようだ。貴重な得点源の負傷離脱に加え、降格争い中のバーミンガム相手に引き分けを喫し、2位マンチェスター・ユナイテッドとの勝点差が3に縮まるなど、知将にとってはまさに悪夢のような一日となってしまった。