サンダーランドのロイ・キーン監督は、アーセナルのMFセスク・ファブレガスについて、「まだポール・スコールズの域には達していない」とコメント。現役時代にはマンチェスター・ユナイテッドで長年キャプテンを務め、スコールズと中盤でコンビを組んだキーンは、セスクをこの元イングランド代表MFに例えたアーセン・ベンゲル監督の発言に対し、「彼はまだまだ経験が足りない」と厳しい評価を下した。

「セスクがポールのレベルにまで成長する可能性を秘めていることは認めよう。ただし、まだまだだね。ポールと比較するということは、真のトッププレーヤーだということ。つまり、14年くらいトップレベルでプレーして、はじめてそう呼ばれる資格があるんだ。あの年齢にしては、かなりの経験を積んでいることは認めるがね。私も彼のプレーを観るのは好きだ。とてもいい選手だと思うよ。メディアの連中でさえ、彼のパス能力やその動きを評価しているんだから。つまり、サッカーのエキスパートでなくても、その素晴らしさが分かる選手だということ。彼がいいプレーを続ければ、アーセナルが優勝するチャンスはかなり高くなるだろうね。1月の移籍マーケットで獲得したかって? チャンスがあればもちろん獲得したいよ!」

 一方、3日に直接対決を控えるマンUとアーセナルのライバル関係について、キーンは現役時代を振り返りながら次のように語っている。

「私がマンUにいた頃、ライバルといえばアーセナルだった。あの頃は、両チームの選手がそれぞれを憎みあっていたと思う。今はどうか分からないし、監督は当時もそれほどではなかったよ。両チームともにトップチームだったから、試合はおのずとヒートアップした。タイトルを争う相手から勝点6を獲得できれば、優勝に近づくのは当然だからね。アーセナルとの試合はとにかく最高だったよ」

 3日のマンU対アーセナルについて、「試合を観るのが今から楽しみだ」と語ったキーン。アーセナルの中盤を牽引するセスクのプレーに注目しながら観戦するという闘将は、その試合結果を「ドローになるだろう」と予想している。