ケガ人たちも復帰し、相手は今季1部に昇格したばかりのアルメリアとあって、圧倒的な強さを見せつけると思いきや、低調なパフォーマンスを見せ、得た物は勝利だけという結果に終わったバルセロナ。同クラブのラポルタ会長は、「常にコンディションのいい選手をプレーさせるべき」とライカールト監督の選手起用法に疑問を投げかけている。

「もっとやれるはずだ。チームには調子のいい選手も揃っているのだから。我々の選手たちは非常に多くの試合をこなしているし、それを考慮し、調子のいい選手を起用するなど頭を使ってやりくりすべきだ。でなければ後々苦しむことになる。ライバルチームは選手をしっかり休ませ、リフレッシュさせている。我々にはそういう勇気が欠けている」。

 ライカールト監督の選手起用に苦言を呈したラポルタ会長。具体的な名前を挙げることはしなかったが、その中にロナウジーニョが含まれていることは容易に想像できる。ロナウジーニョはスタメンで出場したものの、そのパフォーマンスはバルサファンを再び失望させ、今シーズン6度目となる途中交代となった。ベンチに下がる際にはロナウジーニョに容赦ないブーイングが飛んでいた。

 調子の上がらないロナウジーニョを起用し続けても逆効果であることは明白。違うやり方でロナウジーニョを改善させる方法もあるはず。過密スケジュールを避けることはできない。ロナウジーニョを含め、選手起用法についてはライカールト監督の勇気にかかっているといったところだ。

(スペイン通信)