先日にもスペイン紙“マルカ”が報じたように、レアル・マドリーが来シーズンに向けて目をつけているのは、オリンピック・リヨン所属の19歳FWカリム・ベンゼマだ。フランスのラジオ局“RTL”や日刊紙“レキップ”もこのニュースを大きく取り上げでおり、リヨンに波紋を呼ぶことになった。

 ベンゼマ本人は、レアル・マドリーのようなビッグクラブの補強リストに入ることは光栄なことであると率直な気持ちを明らかにしている。

 しかし、リヨンにしてみれば、クラブの将来を担う有望株であるベンゼマをそう簡単に手放す気はないはず。移籍を防ぐためにもベンゼマに対し契約の見直しを図ろうと必死だ。さらに、ヨーロッパでも敏腕家として知られるオーラス会長は、「6000万(約98億5800万円)以下では手放さない」と断言。移籍交渉は最低でも6000万ユーロからスタートと強気な姿勢を見せ、牽制している。レアル・マドリーの前にはオーラス会長という大きな山が立ちはだかるといったところだ。

 今は噂レベルの話であるが、ベンゼマを巡るレアル・マドリーとリヨンの攻防は今後ヒートアップしていきそうな気配である。

(スペイン通信)