マンチェスター・シティのスベン・ゴラン・エリクソン監督が、1月の移籍マーケットにおける補強策についての構想を激白。「普通の選手を獲っても仕方がない」と語り、ワールドクラスの獲得に意欲を見せている。

 今シーズンからマンCの監督に就任したエリクソンは、新オーナーのタクシン・シナワット元タイ首相の資金力をバックに総額2500万ポンド(約58億円)以上の大型補強を敢行。大幅にメンバーを入れ替えて臨んだシーズンは、ここまでプレミアリーグで3位につける好調ぶりをキープ。過去50年間で最高のスタートを切ったマンCは、プレミアの4強に食い込む新勢力として注目を集めている。

 そして、指揮官のエリクソンは、この快進撃を維持するべく1月の移籍マーケットでさらに戦力の充実を図ると明言。「量より質にこだわる」と語るスウェーデン人監督は、シナワット・オーナーに資金の捻出を依頼するつもりだと語る。

「1月のマーケットで補強資金を与えられるとは聞いている。だが、その額についてはまだ把握していない。獲得を希望する選手をリストアップする前に、補強に使える金額を知りたい。これ以上戦力を強化しようと思えば、マーケットでかなり賢く立ち回らなければならないだろう。まず、平均的な選手を獲得しても意味はない。トップクラスの選手を獲得しなくては。今いるメンバーを上回るような選手をね。そのためには、多額の資金が必要だ」

 開幕直後に新加入のヴァレリ・ボジノフが離脱するなど、FW陣に駒不足の感が否めないマンC。1月のマーケットでは攻撃陣の補強がメインとなりそうだが、プレミアのトップクラブが持つ名声に負けない魅力を提示しなければ、ワールドクラスの獲得は難しいとエリクソンは語る。

「移籍マーケットでは、チャンピオンズ・リーグの出場権など、プレミアの4強が持つ名声に真っ向から勝負しなければならない。だが、我がクラブは外国人選手にとって十分に魅力的なチームであると信じている。『あのクラブでプレーしたい』と思わせるようなクラブであるはずだと自負しているよ」

 タクシン元タイ首相の新オーナー就任で、プレミアでも一、ニを争うリッチクラブへと変貌を遂げたマンC。そんな野心溢れるクラブをトップクラブへと導くべく、エリクソンは金に糸目をつけずに補強を進めるつもりのようだ。