【阪神連覇】近本光司 骨折のちVの使者「毎日、新しいことに挑戦」超回復の裏に21時就寝の徹底力
◇セ・リーグ 阪神4─6広島(2026年10月3日 マツダスタジアム)
チームが苦しんだ9月に、阪神・近本の頼もしさが際立った。月間打率・381を残した。この日も安打を放って20試合連続安打に伸ばした。球団初のセ・リーグ連覇に貢献。その難しさを聞かれ「それは周りが感じること。普通に自分のプレーをするだけだった」と冷静なまま喜んだ。
死球による左手首骨折で2カ月半も離脱した。プロ人生初の大けがに直面しても、打撃同様の“求道者魂”は不変。治すために「毎日、新しいことに挑戦した」。骨の修復をうながすため、毎日午後9時に寝ることも自らに課した。家庭を持つ31歳の男が、その時間にベッドに入るのは簡単ではないが、決めたことをやり通した。
徹底して己を律することで、成功を収めてきた。ナイター開始8時間前から体を動かすルーティンをビジターでも変えないために、ホテルのエレベーターホールでもトレーニングをする。今回の故障でも自己管理を貫き、球団側が見積もっていた復帰時期「8月中旬」を1カ月も前倒しして球場に戻った。
プロとしての日常が戻った今、「毎日4、5打席もらって、打てた、打てなかった、明日はこうしようと毎日考えるのが楽しいわけで。そのサイクルを回せるのが、僕がプロ野球選手であるっていうこと」と野球ができる喜びをかみしめる。不在の間に26勝27敗と苦しんだチームは、リードオフマンの復帰後に息を吹き返した。5年契約を結んだ1年目に、不可欠な存在であることを証明した。 (倉世古 洋平)

