ソフトバンクナインに胴上げされた中村晃 

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 今季限りで現役を引退するソフトバンク・中村晃内野手(36)が27日のオリックス戦(みずほペイペイ)後に引退セレモニーに臨み、19年間の現役生活に別れを告げた。

 引退試合では「6番・一塁」でフル出場。初回の第1打席で右中間二塁打を放ち、通算1522安打とした。7回の第5打席では2007年高校生ドラフトでソフトバンクに同期入団したオリックス・岩崎と対戦。3球すべて直球の真剣勝負で捕邪飛に倒れた。

 試合後は「本当に真剣に、絶対打ってやるっていう気持ちでいった結果、負けた」としながら「最後、同級生の(岩崎)翔で終われたっていうのが、改めてもう最高の野球人生だったかなと思います」と感慨に浸った。

 セレモニーでは「豪快なホームランが打てるわけでもなく、とんでもないファインプレーがあるわけでもない。通算の成績を見ても地味です」と自身を表現。それでも「誰にも負けたくない。強いホークスで必ずレギュラーを取って活躍するんだ」との強い気持ちを持ち続けたからこそ、プロの世界で生き抜いてこられたとした。

 その「強いホークスのレギュラー」が引き際を決める基準にもなった。引退会見後も「まだやれるんじゃないか。本当にここで終わっていいのか」と自問し、城島健司チーフベースボールオフィサー(CBO)からは「いつでも撤回していい」と言われたという。

 それでも「僕の基準はホークスのレギュラーとしてプレーする、出場する、それを続けることができるのか」とし「自信を持ってできると言えなくなったのが一番の原因だったのかな」と決断の理由を明かした。

 この日も第1打席で安打を放つ一方「それ以降、やっぱり真っすぐが弾けなかったりとか。いい時ならもっとできたなっていう、そういうのを感じながらやってました」。最後の試合でも、自身の変化を感じ取っていた。

 ファンには「またいつか皆さんの前に胸を張って会える日を楽しみに、これからも懸命に生きていきます。19年間、本当にありがとうございました」と感謝。スピーチ後には王貞治球団会長から花束を受け取った。

 今後については「4連覇、5連覇、6連覇と続けられるようなチームを、選手としてではなく、裏側から支えられるような人間にこれからなっていきたい」と思い描いた。