焦りの表れだった共和党大会(C)ロイター

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【トランプ2.0 現地リポート】

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 上下院議員や州知事などを選ぶ中間選挙(11月3日)に向け、全米に先駆けて18日、バージニア州で期日前投票が始まった。

 そんな中、トランプ大統領の支持率は32%と過去最低に落ち込み、これまで盤石と思われた共和党のトランプ連合にも、ほころびの兆しが見え始めている。

「トランプ大統領、あなたに投票したヒスパニック有権者は、いま裏切られたと感じています」

 広告動画で強く批判したのは、フロリダ州の共和党マリア・エルビラ・サラザー下院議員だ。

 歴史的に民主党寄りだったヒスパニック票がトランプ支持に流れたことは、2024年の勝利の決定打の一つだった。しかしイラン戦争による燃料価格や生活費の上昇、強硬な移民政策への反発を背景に、急速に支持を落としている。

 中間選挙は政権与党が下院議席を失うことが多い。今回も民主党が多数派奪還を狙える状況になっている。

 一方の上院は、共和党がやや優勢という予測だったが、ここにきて「大接戦」に移行する動きが出始めている。というのも、共和党の強固な地盤であるテキサス、オハイオ、アイオワ、アラスカなどの州で民主党が猛追し、新たな激戦州へと変貌する異例の展開となっているからだ。

 こうした州の共和党候補者には、トランプ本人を選挙広告から外す動きが出ている。さらにアイオワ州とミシガン州の共和党上院議員候補は、大統領に対しイラン戦争の速やかな終結を要求するなど、政策そのものでもはっきりとした線を引き始めている。

 最新の調査もこれを反映し、議会選で民主党に投票するとした人が44%、共和党36%で、民主が8ポイント上回った。

 だからといって、民主党の勝利が保証されたわけではない。なぜなら、共和党の資金力が民主党を大きくしのいでいるからだ。トランプ本人が投票用紙に載らない中間選挙では、共和党支持者の投票意欲も下がりがちだ。それをギリギリまで掘り起こそうという作戦だ。

 共和党は既にオハイオ州に1週間で1400万ドル(約22億円)を投入。今後も主要激戦区だけで、民主党より約1億4000万ドル(約220億円)多い広告費を投入する見通しだ。テキサス上院選では、その差は実に約8倍に達すると伝えられている。

 共和党の焦りの表れとも言えるが、激戦州での「お金の動き」から目が離せない。

(シェリー めぐみ/NY在住ジャーナリスト)