「勃たなくなったら終わり」はもう古い…「人生最高のSEXは60代」という驚きの調査結果
【前編を読む】「射精回数が多いほど前立腺がんリスクが低下」「自慰で更年期症状が軽減」…最新研究でわかった「SEXと健康」の意外な関係
人間の体にはそこら中に性感帯がある
果たして人間の性感帯はどこまで豊かにできるのか。こんな疑問に答えてくれたのが、'16年のフィンランド・アールト大学の研究だ。研究チームは、性的興奮を得られる場所が、最大で体表面積の26%を占める可能性があると報告した。
その大多数は、後天的に覚醒した「ホットスポット」と呼ばれる隠れ性感帯で、頭、うなじ、肩、唇、手、指などだ。性行為の際は、パートナーの全身に心を配るようにしたい。
最新研究は、性行為を禁じる教えをもくつがえす。
ボクシング界では長らく、パフォーマンスが低下するとして、試合前の性行為を禁じてきた。実際、世界的に有名なボクサーであるモハメド・アリは、「試合の6週間前から禁欲する」と公言していた。
だが、'19年に発表された米・ジョージア州立大学の研究によると、運動前夜に性行為をした場合と、しなかった場合で、同一時間内での腕立て伏せの数、垂直ジャンプの高さ、握力などに差は見られなかったという(ただし性行為直後は、プロラクチンというホルモンが分泌されて眠気や倦怠感を誘発してしまうので、大事な試合や交渉事の直前は控えよう)。
「あなたの人生最高の性行為は何歳のときですか?」
富永ペインクリニック院長の富永喜代氏は、この興味深い問いへの調査を行った。中高年の男女123人を対象にアンケート調査を行ったところ、「60代」との回答が最も多く得られた(上図参照)。
人生最高のセックスは60代でできる
「近年、性機能に自信を持っている中高年が増えていますが、これはバイアグラやシアリスなどED治療薬のおかげでもあります。クスリに頼る以外にも、陰圧式勃起補助具『ビガー2020』もあります。
昔のように『勃たなくなったら終わり』ということはなく、積極的に情報を収集して対策を練れば、自分らしい、『死ぬまで現役』を貫きやすい時代になりました」(富永氏)
逆に、性行為をせずに性欲をため込みつづけると、人生の最終盤になって思わぬトラブルを起こしかねない。
福元メンズヘルスクリニックの福元和彦院長が述べる。
「近年、介護施設で患者によるセクハラが問題化しています。そこで中高年のセクシャリティを長年研究されてきた荒木乳根子先生が『中高年期のセックスレスに原因がある可能性がある』という衝撃の報告をし、話題となりました。
長年のスキンシップの欠如や孤立が、ゆがんだ形で表に出てしまうようなのです」
介護される歳になって周りの人に迷惑をかけないためにも、死ぬまで現役を貫くことは重要なのだ。幸い、助けとなる医療は日々進化している。詳しくは次章で紹介しよう。
「週刊現代」2026年9月28日号より
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