【スプリンターズS】昨年とは別馬!パンジャタワーが短距離王へ 陣営「普段の雰囲気が、これまでで一番いい」
◆第60回スプリンターズS・G1(9月27日、中山競馬場・芝1200メートル)追い切り=9月24日、栗東トレセン
さあ、収穫の秋だ。パンジャタワー(牡4歳、栗東・橋口慎介厩舎、父タワーオブロンドン)は栗東・坂路で単走追い。しかし、馬場入りを拒否する仕草を見せ、僚馬よりも10分以上遅れての追い切りに。エキサイトしたぶん、最初の1ハロンが14秒2と速くなったが、52秒4-12秒6でまとめた。橋口調教師は「仕上がってくると我の強いところが出ますが、走り出したら問題なかった。今回は相当仕上がっていますね」とほっとした様子だった。
前走のキーンランドCは2着で連覇こそ逃したが、走破時計は昨年よりも0秒3速かったことを考えれば悲観しなくていい。「スタートでつまずいて、ペースも思ったよりも遅かった。よく2着に来たと思います」とトレーナーは地力を評価した。1200メートル戦は4戦して2勝、2着1回。馬券圏外だったのは、検疫の関係で急仕上げになった今春の高松宮記念(4着)だけ。スプリント性能に疑う余地はない。
鞍上の松山は21日に今年の100勝を決め、4週連続で重賞を勝利して目下、絶好調だ。その鞍上は1週前追い切りに騎乗し、「動き自体は良かった。一度使った上積みはあると思う」と状態を把握している。スターアニスやフリッカージャブなどライバルの力を熟知しているのも、陣営としては心強い。
ここ5戦は勝ち切れない競馬が続くが、海外遠征も含めて着実に経験を積んできた。担当の五十嵐助手は最終追い切りの直後、「追い切りで手前もスッと替えていた。普段の雰囲気が、これまでで一番いいです」とうなずいた。状態は最高潮。欲しいのはタワーの頂点、1着だけ。19年に父が勝った舞台で、G1・2勝目を決める。(山下 優)
