中国・蘇州の2公園が「公園界のアカデミー賞」受賞!歴史と自然を生かした街づくりに注目
2026年度のワールド・アーバン・パークス(世界都市公園会議、WUP)国際賞のアジア太平洋地域における審査結果がこのほど発表され、中国江蘇省蘇州市の蘇州公園と獅山公園が、それぞれ「ネイバーフッド・パークス賞」と「ニュー・パーク・プロジェクト賞」を受賞した。江蘇省の公園が同賞を受賞するのは初めてで、今回、同省から選ばれた都市は蘇州だけだった。
WUPは都市公園やオープンスペースの分野で活動する国際組織。その国際賞は世界5地域を対象としており、「公園界のアカデミー賞」とも呼ばれている。
約100年の歴史を持つ蘇州公園が、市民に開かれた憩いの場に
蘇州の旧市街中心部に位置する蘇州公園は、1927年に開園した同市初の近代的な都市公園だ。2023年には、公園と街の境界をなくす「ボーダーレス化」を実施。フェンスを撤去して出入り口を増設し、24時間開放の公園へと生まれ変わった。
年間来園者数は約300万人に上る。伝統芸能の評弾(ひょうだん)の公演や植物観察、市民参加型の管理活動などを通じて、地域住民の暮らしに溶け込んでいる。
東京ドーム約17個分!自然と文化が融合する獅山公園
一方、獅山公園は総面積約80万平方メートルと、東京ドーム約17個分の広さを誇る大規模公園。獅子山と天獅湖を中心に、山林や水辺の環境、歴史遺構を修復した都市再生プロジェクトとして整備された。
周辺には蘇州博物館西館、獅山大劇院、蘇州科学技術館などの文化施設が集まり、自然散策から芸術鑑賞、スポーツまで楽しめる公共空間となっている。年間約360万人が訪れる。
獅山公園
蘇州市は近年、都市全体を緑豊かな空間にする「公園都市」づくりを推進。25年までの3年間に425件の関連事業を実施し、街角などの小規模な緑地「ポケットパーク」を240カ所新設した。
歴史ある公園の再生と大規模な自然環境の整備。今回のダブル受賞は、蘇州が進める「窓を開ければ緑が見え、家を出れば公園がある」街づくりを国際的にアピールする機会となった。(翻訳・編集/RR)

