【写真クイズ】この食材の名前は? 日本海が育んだ幻の味
旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■甘い
正解:モサエビ
難易度:★★★★☆
殻ごと食べても美味
モサエビとはエビジャコ科に属する深海性のエビで、正式な和名を「クロザコエビ」といいます。水深200~270mほどの、太陽の光がほとんど届かない日本海の海底付近に生息しています。
鳥取県などでは「猛者エビ」と表記されることもあります。名前の由来ははっきりしていませんが、ごつごつとした荒々しい姿が「猛者」を思わせることから、この名がついたという説があります。
地域によって呼び名が異なるのも面白い特徴です。鳥取県や兵庫県北部などではモサエビやドロエビ、北陸地方ではガスエビやガサエビなどと呼ばれています。

鳥取県をはじめとする日本海側の産地では、甘エビ以上とも評される強い甘みと、弾力のある食感で親しまれています。
それほど美味しいにもかかわらず、全国のスーパーなどで見かける機会が少ないのは、鮮度が落ちやすいためです。
モサエビは血液に銅イオンを含み、空気に触れて半日ほどすると頭部が黒くなります。そのため、かつては遠隔地への流通が難しく、「産地でしか味わえない幻のエビ」といわれていました。
現在では、量は限られるものの、生きたまま県外へ出荷されたり、冷凍品が販売されたりすることもあります。
漁期は9月から翌年5月頃まで。なかでも、お腹に緑色の卵を抱える春、特に4~5月頃が旬とされています。
モサエビの甘みをストレートに楽しむなら、お刺身がおすすめです。
また、殻つきのまま焼く塩焼きにすると、香ばしさが加わり、身の甘みと旨味がより引き立ちます。小ぶりなものは唐揚げにも向いており、殻ごと揚げれば、パリッとした食感と濃厚なエビの風味を丸ごと楽しめます。


美味しいモサエビの選び方
殻の色やツヤは、最初に確認したいポイントです。
新鮮なモサエビは、黄褐色から淡い茶褐色で、殻に透明感とツヤがあります。時間が経つと頭部から黒くなりやすいため、できるだけ黒ずみが少なく、身に張りがあるものを選びましょう。
ただし、黒変したからといって、必ずしも身まで傷んでいるとは限りません。
とはいえ、刺身にする場合は「生食用」と表示されたものを選び、購入後はできるだけ早く食べましょう。

【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材
モサエビの注目栄養素
モサエビで注目したい成分が、魚介類に多く含まれるタウリンです。タウリンはアミノ酸に似た成分で、体内では胆汁酸の分泌や肝臓の働きなどに関わっています。水に溶けやすいため、みそ汁や鍋物にすれば、モサエビから溶け出した成分も汁と一緒にとることができます。
身には、筋肉や臓器など体を作る材料となるたんぱく質も含まれています。
また、殻には、抗酸化作用を持つアスタキサンチンや、食物繊維の一種であるキチンやカルシウムが含まれています。
小ぶりで殻が柔らかいため、栄養を余すことなくとりたいときは、殻ごとから揚げや塩焼きにして食べるのがおすすめです。

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