映画独自解説家守鍬刈雄が「目の文化コード #すぐわ #映画 #守鍬刈雄」を公開した。動画では、映画作品における「巨大な目」の表現が持つ文化的な意味合いと、物語の中でどのように機能しているかを紐解いている。

守鍬氏はまず、西洋において全てを見通す一つの目が「誰も隠れることはできないという監視や支配を表す文化コード」として使われている背景について言及。その由来はキリスト教美術にあり、光や三角形の中に描かれた「全視の目」は、本来「神の全知全能や守護を意味する象徴」であったと説明する。

しかし、映画においてはこの文化コードが逆転して使われるという。神の守護ではなく、権力者や悪の存在が世界を見張る「監視の目」として描かれるようになったと指摘し、その代表例として『ロード・オブ・ザ・リング』を挙げる。巨大な炎の目として描かれたサウロンが、中つ国を見渡し指輪を探し続ける描写は、「どこへ逃げても見つかるという恐怖そのもの」を表していると語った。

さらに、『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能HAL 9000の赤いカメラレンズや、『1984』の街中に掲げられたビッグ・ブラザーのポスターなども例示。HAL 9000のレンズについて「その目が映るだけで常に誰かに見られているという圧迫感を観客へ与えている」と述べ、これらが逃れられない監視社会の象徴として機能していることを解説した。

最後に守鍬氏は、映画の中で意味ありげに見つめる巨大な目について「単なるデザインではないかもしれない」とし、「どこへ逃げても見られている、誰にも逆らうことはできないという、監視と支配を表す文化コード」であると結論付けた。名作に隠された演出の意図を知ることで、今後の映画鑑賞がさらに深まる知識となっている。

チャンネル情報

【すぐにわかる】 映画は娯楽。面白ければそれでよし! そんな映画を短くまとめるストーリー編 そんな映画を深く掘り下げる解説編 この動画を見れば、映画がもっと楽しくなる!