コベルコ神戸スティーラーズ 地元中学生に選手が特別授業「自分の芯を持って頑張って」
ラグビー・リーグワンのコベルコ神戸スティーラーズの選手が18日、地元の中学校で特別授業を行い、生徒らと交流を深めた。
昨年に続き、神戸市立渚中学校(神戸市中央区)の「トライやる・ウィーク」(職業体験などの地域貢献活動)事前学習への協力として行われた、この特別授業。当日はスティーラーズを代表して渡邉隆之選手(プロップ)、宮内慶大選手(フッカー)、福西隼杜選手(フランカー)、大町佳生選手(センター)、辻野隼大選手(ユーティリティーバックス)の5選手が参加した。

午後の5時間目と6時間目を使って実施され、5時間目のラグビー体験では、生徒たちが選手からの指導のもと、パスやキックなどを体験。ラグビーボールの扱いに苦労しつつも、キックで打ち上げられたボールを男子生徒だけでなく、女子生徒もキャッチする様子が見られ、歓声があがった。また、タックル体験では、屈強なラグビー選手に生徒たちが次々とタックルを行い、ラグビーの魅力を体感していた。


続く6時間目の講義では、これから職業体験に臨む生徒たちに、選手たちが自らの体験を踏まえながらメッセージを送った。
5選手のうち4選手は、ラグビー選手として活動しながら会社員としても働いている社員選手。その1人、渡邉選手は、ラグビーを中心とした生活の中でも会社で仕事をすることについて、「社会に出て仕事をしていることは、今で10年目になるが、非常にいい経験になっている」と話した。また、福西選手もラグビーとは異なる社会人としての経験を通じ、「しゃべり方や、メール1つ書く文章の作り方など、自分の中では成長している」と実感を語った。


一方、今年6月まで社員選手として働き、現在はプロ選手として活動する辻野選手は、よりラグビーに時間を使いたいという思いに加え、将来はラグビーの指導者や教員を目指したいという考えから、プロの道を選んだ経験を紹介した。
「何かをやる時に、何かを捨てないといけないシーンはたくさんある」と話し、「できれば皆さんには自分のしたいことを選んでほしい」と呼び掛けた。さらに「自分のしたいことが、例えば難しくても、努力次第で何でも変わります」と語り、自分で決めた道を進むことの大切さを伝えた。

職業体験の意義について、宮内選手は、自身も中学生の時に保育園を訪れた経験を紹介。「どのように周りの人々が働いているのか、働き方について学ぶきっかけになった」と振り返り、「トライやる・ウィーク」について「自分の将来にとっていい機会」と語った。
大町選手は社会で働く経験を踏まえて、わからないことをそのままにせず、難しいことにも向き合うことの大切さを伝えた。また、普段から支えてくれる親への感謝についても話し、「自分がやりたいことだけでなく、親がどんな仕事をしているのかにも目を向けてほしい」と呼び掛けた。


授業を受けた生徒の代表者は、選手たちへのお礼の言葉で、「苦手なことにもチャレンジするという言葉が心に残った。(今日の講義を受けて)親とか先生方とか、恩を受けている人に恩返しできるように頑張りたい」とコメント。ラグビー体験を経て「改めてラグビー選手のすごさと大変さがわかった」と話すとともに、「これからも2連覇に向けて頑張ってください。応援しています!」と述べた。

また、ほかの生徒からは「信念を持ってあきらめずに何事もやり遂げることが大事とわかった」「わからないことをわからないままにしておくのがよくないと思った」などの感想が聞かれた。
担当教諭は「トライやる・ウィークについて、もうちょっと具体的に考えられるようになればと思って今回お願いした。すごくいい質問もしていたので、ちゃんと勉強できたのかなと思う」と話した。
授業を終えた辻野選手は「中学生はいろいろ悩む時期。自分のやりたいことであったり、自分の芯を持って頑張ってほしい」とエールを送った。
また、12月12日のリーグワン開幕に向けては、「プレシーズンマッチや練習試合で1試合でも多く出て、チームにアピールして、シーズンの中でチームに貢献できるようチャレンジしていきたい」と意気込んだ。
宮内選手も「昨シーズンは公式戦に出場できなかったので、今シーズンはプレシーズンからしっかりアピールして、開幕の試合に出られるように頑張りたい」と意欲を見せた。

