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パワハラを訴え亡くなった19歳の男性。遺族は勤務先に説明を求めていましたが、18日、その回答が手渡されました。しかし両親は、「これはひどい」と怒りをあらわにしています。

■19歳で亡くなった息子の遺影を抱き…

胸に抱いていたのは、19歳で亡くなった息子の遺影。

母 松岡美紀さん
「汚れてもうた、一輝さん汚れたで。実物が触れんでな、もう。触ることができんもんな、一輝…」

息子の一輝さんは鉄塔から転落して亡くなり、その後、パワハラを訴える遺書が見つかりました。

母 松岡美紀さん
「一輝の代わりに声を上げてあげな、絶対に…」

■会社側「大変重大に受け止めている」「調査が始まったところ」

声を上げる相手は、息子が働いていた会社です。

四国電力送配電・徳島支社 白井正樹支社長
「このたびは、大切なご子息をお預かりしてる中、このような事態になったこと、当社として大変重大に受け止めています」

四国電力送配電は、事実関係について社内調査を始めたことなどを報告しました。

父 松岡徹さん
「いまはまだわからない?」

四国電力送配電・徳島支社 白井正樹支社長
「今週から調査が始まったところでございます。まだ取りかかりの段階です」

■遺書には…職場でのパワハラを訴える言葉

先週水曜日(9日)、徳島県上勝町の鉄塔から転落し、亡くなった松岡一輝さん(19)。この春、四国電力送配電に入社したばかりでした。

母 松岡美紀さん
「(駅の)ホームに入って駆け上がっていく姿を見たのが最後、動いている姿をね」

父 松岡徹さん
「気づいてやれなかった」

事故の翌日、警察から渡されたのは遺書のコピー。三つ折りにされノートに挟まれた状態で見つかったといいます。

「これを見てるってことは俺はもう死んでるってことだね」

手書きでつづられていたのは、職場でのパワハラを訴える言葉でした。

松岡一輝さん(19)の遺書
「『仕事できん』『頭悪い』『死んどけ』とか言われてたんよね。なかなか心に来るよね」「こんな心無い言葉それを聞き逃す周りの人も助けない人も最悪だったな」

■遺書には「親不孝者で本当にごめん」

飲み会のときには、19歳で酒が飲めない代わりにアレルギーがあるにもかかわらず食事を強要されたなどと訴えていました。

遺書の中ではパワハラをされた相手として先輩社員の個人名も挙げていた一輝さん。

松岡一輝さん(19)の遺書
「会社からしたら大事にはしたくないだろうと思うけど、俺みたいな人を増やさない為にがんばって欲しい」

そして、家族に対しては…

松岡一輝さん(19)の遺書
「旅行ももっとしたかったし恋もしたかった。親不孝者で本当にごめん」

一輝さんの両親は四国電力送配電に対し、18日を期限に事実関係の説明を求める要求書を提出。18日、会社側は社内調査を行っていることと、今後、第三者委員会を設置することを記した回答を両親に手渡しました。

■会社側の回答に…父「1週間待ってこれは…納得いかない」

しかし、この回答に…

父 松岡徹さん
「1週間待ってこれはちょっと納得がいかないというか」

母 松岡美紀さん
「遺書、あれがされたものなのか、されていないものなのか、それを知りたいですよね。これはひどい…ひどいな、一輝。これはあかんわ…」

■会社側が会見 “社内ハラスメント窓口への相談はなかった”

18日午後、記者会見を開いた四国電力送配電。

──(一輝さんから)これまでにハラスメントの相談は?

四国電力送配電 青井久治常務執行役員
「社内のハラスメント相談窓口の相談はありませんでした」

四国電力送配電 稲田孝一郎総務部長
「職場内で同僚・上司に対し悩み事の相談があったかどうかについては、社内調査で調査しているところです」

社内調査が終わった後、遺族に報告したいとしています。

   ◇

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