テレビ金沢NEWS

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■テレビ金沢・吉道 さゆり キャスター:
金沢駅から繁華街に至る都心軸エリアの再開発の行方が注目されています。担当の平田記者と伝えます。最近、街なかの再開発のニュースを伝える頻度が増えていますね。

■テレビ金沢・平田 真彦 記者:
この都心軸エリアを改めて見てみますと、金沢駅前から武蔵地区を経て片町地区に至るエリアを指します。去年7月、このエリアは、国の緊急整備地域に指定され、老朽化した建物の解体費の補助など税制上の優遇措置を受けられるようになりました。

吉道:
街なかは古いビルが多いので、制度を使う事業者は多そうですね。

平田:
老朽化した建物の解体は、敷地面積が500平方メートル未満では最大5000万円を上限に解体費の3分の1が補助され、活用事例が増えています。実際、繁華街の片町では、ビルの解体工事がいたるところで行われていて、今後もこの動きは加速すると思われます。

吉道:
今週、公表された地価調査では、街なかの土地の価格は軒並み上昇しましたね。

平田:
特に金沢駅前の金沢市本町2丁目では、1平方メートルあたり128万円と過去最高となり、北信越5県の中でもトップとなりました。この要因となったのは、再開発への期待が膨らんだからで、この場所の横には都ホテルの跡地での再開発が予定されています。土地を所有しているのは大阪に本社がある近鉄不動産でして、日本海側で一番の高さとなる官民の複合ビルを整備する構想を示しています。

平田:
現在は、金沢市と近鉄側で実務者レベルの具体的な協議が続けられています。これまで金沢市での建築物は高さ60メートルまでと規制されていましたが、その規制緩和を可能とする都市再生特別区域の決定を行うか、石川県が判断する予定です。少しずつ前に進んでいて、市では早期の着工を求めています。

吉道:
武蔵ヶ辻から片町に至るエリアも再開発の状況はどうなっていますか?

平田:
武蔵ヶ辻では、金沢エムザが入る金沢スカイビル一帯での再開発の計画もあります。

平田:
高さ60メートル級の高層ビル3棟が建設される予定で、低層階に商業施設、上層階にホテルなどが入る見込みです。香林坊にある日本銀行金沢支店の跡地は、来年5月から修繕工事に入る金沢21世紀美術館の仮展示場として利用されます。その後に改修を検討していて、多くの人が訪れる場所に再生させようと利活用に向けた協議が進んでいます。

吉道:
こうやって見ると、それぞれの動きが同時に見られますね。魅力的なまちづくりへ重要なポイントは?

平田:
行政と民間が連携して、いかに“金沢らしさ”を作れるかが重要なポイントになってきます。街づくりを専門とする金沢工業大学の宮下教授は未来のまちづくりに向け、次のように語っています。

金沢工業大学建築学部・宮下 智裕 教授:
「(金沢は)大きな戦災を受けなかった街ということで、半世紀前からの街の様子を非常に色濃く残している。現代的な開発というところ、この保存と再生といいますかね、ただ単に、こう高いものを今の現代的なビルを建てていくというだけではなくて、なんかやっぱり、そこにも金沢の一つの金沢らしさ。私は、その木の文化というところが一つの大きなポイントになってくるので、そういうところをうまく活用していけると、魅力的な街になる。行政と経済界、民間がですね、 協力をしていろいろ議論をしていきながら、方向性が見えてくると素晴らしい」

吉道:
民間と行政、同じ方向を向くことができるかがカギという事ですね。

平田:
トップの考えが大きく影響するだけに、金沢市の村山市長や石川県の山野知事が出すまちづくりの方針は注目です。また最近、議論が活発になっているのが、兼六園近くにある広坂の合同庁舎です。

平田:
国が所有する施設ですが、建設から61年が経ち、移転を含めて協議が進められています。

吉道:
跡地の利用には、どんな構想がありますか?

平田:
ことし7月に金沢市で開かれた官民連携のまちづくりフォーラムでは、スポーツや音楽イベントなどに対応するアリーナを整備する構想が提案されています。

平田:
金沢市の村山市長も、先日の市議会でこの構想に前向きな姿勢を示し「広域から幅広い層の集客が期待できる施設」と期待を寄せています。

吉道:
老朽化が進む施設ですが、今後どのような手順で検討が進みますか?

平田:
まずは、中に入る国の出先機関の移転先の確保です。金沢国税局や北陸農政局など国の出先機関が入っていますが、庁舎を再開発するためには、石川県と金沢市などが新たな移転先を確保しなければいけません。

今後、官民が連携した協議会が今年度中に設けられる予定で、既存の施設での移転など多くの選択肢がある中、その動向が注目されます。