日本代表メンバーを発表した森保監督。(C)SOCCER DIGEST

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 松木玖生の初招集、熊坂光希の復帰など、注目すべき話題もあった日本代表メンバー発表だが、そこまで大きな驚きはなかった印象だ。

 9月、10月の4連戦に臨む森保ジャパンが、北中米ワールドカップを戦った選手たちをベースに編成された点に異論はない。来年2月までの“短期続投”である背景を踏まえれば、森保一監督に課された最大のミッションは次のアジアカップ制覇。継続路線を選ぶのは、むしろ当然だろう。

 「若手主体で挑むべき」「国内組だけで戦え」といった意見も散見されるが、個人的にはナンセンスに映る。最高峰の選手が集うA代表において、年齢だけを基準にした機械的な世代交代は必要ない。若手であれベテランであれ、国内組であれ海外組であれ、その時点でベストな選手を招集する。それがA代表の本来あるべき姿ではないか。

 森保一監督の後任に決まっている大岩剛監督へスムーズにバトンを渡せるよう、次のワールドカップを見据えたメンバー構成を望みたいとの声もあるようだ。ただ、現時点でそこまで先回りする必要はないだろう。

 実際、カタール・ワールドカップ後の初陣となった2023年3月のウルグアイ戦、コロンビア戦に招集された26人(追加招集は含めない)のうち、26年の北中米ワールドカップのメンバーに選ばれたのは16人だった。
 
 大迫敬介、板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢、菅原由勢、遠藤航、伊東純也、鎌田大地、前田大然、堂安律、上田綺世、田中碧、町野修斗、中村敬斗、久保建英。約6割が生き残った一方で、3年余りの間に10人が入れ替わっている。新たな戦力は、必要になれば自然に台頭し、結果を残した選手がポジションを勝ち取っていく。「4年後のためのチーム作り」に今から執着する必然性は小さい。

 もちろん、今回招集されたワールドカップ組を無条件で優遇していいわけではない。森保監督に求められるのは、アジアカップ制覇に向けてチーム内の競争をもう一度活性化させることだ。松木や熊坂らが既存の序列を脅かせるのか。ワールドカップを経験した主力たちが、その立場にあぐらをかかず、さらに進化した姿を見せられるのか。今回の4連戦では、そこが最大の見どころになる。

 まずは森保ジャパンが目の前のタイトルを獲りに行く。その過程で生まれる競争と変化こそが、結果として次の日本代表につながっていくはずだ。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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