「大丈夫!あなたならできる!」は効果がない…わが子のやる気を引き出す「脳科学的に正しい声かけ」
■《曖昧な言葉は使わない》具体的な言葉は論理的思考の入り口です
「大丈夫! あなたならできる!」という励ましは一見前向きですが、子どもにとっては根拠が見えません。「自分は失敗するかも」と不安に思っているのだから、むしろプレッシャーになってしまうことも。「前回と同じようにやればうまくいくかも」と伝えることは、ただ「成功させたい」という感情を持つだけでなく、「うまくいくようにするためには、何が必要か」と、論理的に考えるきっかけになります。論理的思考とは「できる・できない」の問題ではなく、「なぜそうなるのか」を考える力なのです。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。
----------
成田 奈緒子(なりた・なおこ)
文教大学教育学部教授、子育て支援事業「子育て科学アクシス」代表
小児科医・医学博士・公認心理士。1987年神戸大学卒業後、米国ワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している。著書に『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青春出版社)、『高学歴親という病』(講談社)、『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(共著、講談社)、『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』(共著、合同出版)、『子どもの隠れた力を引き出す最高の受験戦略 中学受験から医学部まで突破した科学的な脳育法』(朝日新書)など多数。
----------
(文教大学教育学部教授、子育て支援事業「子育て科学アクシス」代表 成田 奈緒子 構成=金子聡一)
