子ども90人の写真をびっしり貼ったポルシェ…オーナーが起こした奇跡=中国
中国の20代の男性が、自分のポルシェに行方不明の子ども90人の写真や情報を載せたチラシを貼り、話題になっている。男性は行方不明の子どもたちへの関心を高めようと車体全体にラッピングを施し、チラシに掲載された子どものうち1人が実際に家族と再会したと伝えられている。
13日(現地時間)の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、最近、SNSで中国南西部、雲南省昆明で撮影されたポルシェのスポーツカーの写真が共有され、注目を集めた。車体には、行方不明の子どもたちの情報を載せたチラシがびっしりと貼られている。
車の所有者である杜林さん(27)は、行方不明の子どもの捜索を支援する慈善団体「ベイビー・カム・ホーム(Baby Come Home)」のウェブサイトから子ども90人の情報を入手し、自ら車体のラッピングをデザインしたと明かした。2007年に設立された同団体は、行方不明になった子どもを捜す親たちを支援している。過去約20年間に、このサイトを通じて1万5000組余りの家族の再会を実現してきた。
杜さんは「ウェブサイトからダウンロードしたチラシには文字しかなかったので、自分で子どもたちの写真を加え、車体のラッピングのデザインを完成させた」とし、「車の外観を変更した後、関連法規に従い、地元の警察に届け出た」と説明した。
杜さんは、路上で手当たり次第に行方不明の子どものチラシを配る方法は効率的ではないと考え、より多くの人に情報を届けるため、車体にチラシを貼ることにしたという。
一部には、売名目的の行動だと否定的に見る向きもあったが、杜さんは、目的はあくまで行方不明の子どもたちへの関心を高めることだと強調した。
杜さんは「私の車への関心が高まるほど、より多くの人が行方不明の子どもたちの情報を目にするようになり、結果として子どもたちが家に帰れる可能性も高まる」と語った。
実際に、杜さんの車に貼られた90枚のチラシに掲載されている子どものうち、1人が家族と再会したという。
この話を知ったネットユーザーからは、「これまで見た中で一番すてきな車だ」「もっと多くの車にこうしたチラシを貼ってほしい」といった反応が寄せられた。

