あいち・三十三、統合解消 持ち株会社の方向性に相違

あいち銀行を傘下に持つあいちフィナンシャルグループ(FG、名古屋市)と、三十三銀行を中核とする三十三フィナンシャルグループ(三重県四日市市)は10日、経営統合の基本合意を解消すると発表した。統合後の持ち株会社の方向性などに見解の相違があったという。両社は経営統合に向けて基本合意したと5月に発表。9月に最終契約を結ぶとし、統合時期は2027年4月をめどとしていた。
あいちFGの伊藤行記社長は名古屋市で記者会見し「非常に残念だが、まずはあいちFGの体制強化に軸足を移したい」と話した。昨年1月の愛知銀行と中京銀行との合併に伴う店舗再編などに注力するという。統合の合意を解消する具体的な原因に関しては「なかなか申し上げにくい」と説明した。
同席した三十三FGの道広剛太郎社長は、あいちFGとの統合を将来再び考える可能性について「われわれの理想の姿に近づくために資するものであれば、また起こり得ると考えている」と述べ、否定しなかった。
実現すれば連結総資産が11兆円を超える地方銀行グループが誕生するはずだった。
