冠水したクルマどうすればいい?(Photo:時事/ 冠水した道路を走る車=2013年9月4日午後5時ごろ、愛知県名古屋市南区 画像はイメージ)

写真拡大

水が引いてもエンジン始動はNG?

 愛知県名古屋市内では、2026年9月8日午後に線状降水帯による記録的な大雨が発生し、広範囲で道路の冠水や河川の氾濫が相次ぎました。

 では、自動車で冠水路に入り浸水してしまった場合、どのように対応したら良いのでしょうか。

【画像】すごい雨…! これが「名古屋の冠水路」です! 画像で見る(18枚)

 名古屋市内では観測史上初となる1時間に約100ミリの雨が記録され、大規模な水害が発生しています。

 大雨による道路冠水や内水氾濫は各地で相次いでおり、8月にも千葉県市川市などで広範囲な冠水被害が報じられました。

 こうした豪雨に見舞われた際、ドライバーが特に気をつけたいのが道路の冠水による事故や車両の立ち往生です。

 日本自動車連盟(JAF)によると、一般的に乗用車が走行できる水深の目安は、ドアの下端や床面に水が届かない範囲とされています。

 高架下や電車のガード下、アンダーパスといった周囲より低い場所は雨水が集中して冠水しやすいため、進行を避けて迂回することが望まれます。

 また、冠水路は外観から水深を判断しづらく、進入すると車体が浮いて操作不能になったり、吸排気口からの浸水によってエンジンが停止したりする可能性があります。

 万が一、車内まで浸水してしまった場合は、まず慌てずに車を安全な場所に止めてエンジンを停止させましょう。

 車外へ避難する際はすぐに飛び出さず、片足で足元や水深を確認しながら慎重に降り、通過してきた安全な方向へ徒歩で戻ることが推奨されています。

 濁った水面下ではマンホールの蓋が外れている恐れもあるため、一段ずつ足元を確かめながら移動することが大切です。

 そして避難後や、水が引いた後の対応にも注意が必要です。

 JAFは2026年8月14日、公式Xにて「水没した車両は点検が終わるまでエンジンを始動しないでください!」と呼びかけました。理由について、以下のように説明しています。

「水が引いたからといって、自動車に乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、絶対にやめてください。

 これは、河川の氾濫などで、止めていた車両が水没した場合も同様です」

 一度でも車内まで浸水してしまった場合は、水が引いた後であっても自身でエンジンを掛けず、JAFのロードサービスや販売店へ連絡して点検を依頼するようにしましょう。

※ ※ ※

 冠水路での浸水は、走行中の立ち往生だけでなく、水が引いた後にも感電や車両火災といった予期せぬ二次被害を引き起こす危険性があります。

 冠水しやすい場所の迂回を考慮するとともに、万が一浸水してしまった際はエンジンを掛けず、速やかに専門機関へ相談することが安全確保につながります。