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 俳優の菅田将暉(33)が7日、来年公開の映画「死の谷’95」で長編映画監督デビューすると発表された。監督、主演、脚本の3役を務める。共同監督には演出家の山田健人氏(34)が名前を連ね、脚本には甫木元空氏(ほきもとそら・34)が参画する。菅田は「こんな機会を頂けて、感謝しています。まずは目指せクランクインなのですが、映画館でお会いできる日を楽しみにしています」と口にした。

 原作は2022年に亡くなった映画監督の青山真治さんによる同名長編小説。菅田は青山さんがメガホンを執った2013年公開の「共喰い」に主演。同作で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。「死の谷’95」も生前、青山さんは菅田の主演で撮ることを望んでいたという。その遺志を継いで、菅田が主演、監督、脚本の三役を担当することとなった。

 菅田にとって青山さんは「僕の人生を変えた人」と、恩師とも言える存在で、さまざまな場所で感謝を口にしてきた。製作にあたっても「また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです。うれしいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃです」と心境を明かした。

 青山さんが頸部(けいぶ)食道がんで亡くなった翌年、プロデューサーの甲斐真樹氏から原作小説を渡されたところからプロジェクトはスタートした。そこから準備を進め、製作にこぎつけた。製作が発表された9月7日は共喰いの劇場公開から、ちょうど13年の節目。発表日にも青山さんへの思いを込めた。「主演、監督、脚本と、未知数な日々ですが、青山組を思い出しつつ、山田監督とフレッシュに、映画を楽しもうと思っています」と意気込んだ。

 映画は10月から撮影を開始する。映画関係者によると菅田、山田監督とプロデューサーの推薦を織り交ぜながらキャスティングを実施。「2人と交友関係がある俳優も、今回が初共演の俳優もいる」という。菅田と新世代の表現者たちが織りなす継承の物語に注目が集まる。