子猫を連れて庭に現れた”三毛母猫との約束”「この家族を離れ離れにしたくない…」迎え入れた親子のその後
■「この子たちを助けて」子猫を連れて現れた母猫
--ミケちゃんが子猫を連れて庭にやってきた時は、どのような様子でしたか。また、親子を家族として迎えようと思った時のことを教えてください。
「ミケちゃんは私たちの姿を見ると、まるで『この子たちを助けて』と訴えているように何度も鳴いていました。小さな子どもたちを必死に守ろうとしているミケちゃんを見ていると、同じ母親として胸が締め付けられるような気持ちになりました。何より強く思ったのが、『この家族を離れ離れにしたくない』ということです。親子みんながこれからも一緒に安心して暮らしていける場所を作ってあげたい。あの日、ミケちゃんが勇気を出して私たちを頼ってくれたことが、すべての始まりだったように思います」
--ミケちゃん親子が快適に過ごせるよう、これまでどのような環境づくりをしてきましたか。
「特に熊本の夏はとても暑いので、少しでも涼しく過ごせる場所を作ったり、冬には冷たい風をできるだけ防ぎ、暖かく休める場所を作ったりと、その季節ごとに『今、この子たちに何が必要だろう』と家族で考えてきました。私たちが一方的に『してあげる』というより、ミケちゃん親子に教えてもらいながら、少しずつ今の環境ができていったように感じています」
■「気に入ってくれるお家」を目指して手作り
--今回、ミケちゃん親子のために手作りした「お家」には、どのようなこだわりがありますか。また、完成したお家を見た親子の反応はいかがでしたか。
「今回のお家は、素人のパパとじいじが休日の時間を使って少しずつ手作りしてくれたものです。私たちが一番大切にしたのは、人間から見て立派なお家にすることではなく、『ミケちゃんたちが気に入ってくれるお家』にすることです。実際にミケちゃん親子がお家に入り、安心したようにくつろいでいる姿を見た時は、本当に嬉しかったです。初めて庭にやってきた頃の姿を思い出すと、『ここを自分たちの安心できる居場所だと思ってくれているのかな』と感じ、胸がいっぱいになりました」
--一緒に暮らす中で、ミケちゃんと子どもたちの関係について印象に残っていることはありますか。
「ミケちゃんを見ていて一番感じるのは、本当に『お母さん』なんだなということです。ごはんの時も、安心して休む時も、いつもどこかで子どもたちのことを気にかけていて、子どもたちが大きくなった今でも、その関係は変わっていないように感じます。みんなで寄り添って過ごしている姿は、何年見ていても愛おしいです。私たち人間の家族も、そんなミケちゃん親子から『家族の絆』を教えてもらっているような気がします」
--ミケちゃん親子と出会ってから約5年。これからどのように過ごしていってほしいと思いますか。
「最初は『この子たちを守ってあげたい』という気持ちでしたが、振り返ると、むしろ私たち家族のほうがたくさんの笑顔や癒やしをもらってきたように思います。5年前に心の中で『これからは私たちが守るからね』と約束した気持ちは、今も変わっていません。ただ、これからもミケちゃん親子みんなが元気で、安心できるこの場所で穏やかに過ごしてくれたら、それが一番の願いです。いつか振り返った時に、ミケちゃんが『あの日、この家族を頼ってよかった』と思ってくれていたら嬉しいです」
