三菱『新型パジェロ』世界初公開!日本は今年度導入 タイ生産で100以上の国と地域で販売 コンパクト&スモールも加えたシリーズ展開【画像200枚】
新型車の発表会ではなく『世界初公開』
9月2日、グランドプリンス新高輪国際館パミールで三菱自動車工業(以下、三菱)が新型パジェロのワールドプレミアを行った。三菱が新型車の発表会を本社以外で開催するのは、かなり久しぶりだ。
【画像】ついに新型『三菱パジェロ』を世界初公開!イベント様子と初公開されたデザインスケッチ 全200枚
しかも今回は日本仕様の発表会ではなく、『ワールドプレミア=世界初公開』である。日本メディアだけでなく、海外からも多くのメディアやゲストを招いての開催となった。

9月2日、三菱は都内で新型パジェロのワールドプレミアを行った。 平井大介
まずは岸浦恵介代表執行役社長兼COOが挨拶の後、新型パジェロをアンベール。壇上ではアーマーカッパー×ブラックとファントムブルーの2台のパジェロ(タイ仕様)が、ステージ下ではホワイトダイヤモンド(タイ仕様)とグラファイトグレーメタリック(豪州仕様)の、2台のアクセサリー装着車がお披露目された。
今回、メディアには事前説明会で画像は公開されていたが、実車はまさに世界初公開。写真ではわかりにくい、立体感ある力強さはなかなかのものだ。顔つきこそ以前の丸目パジェロとは違うものの、その力強いフォルムは「ああ、パジェロだな」と思わせてくれた。
そんなワールドプレミアで、新型パジェロとともに壇上に立った登壇者のスピーチの概要を紹介しておこう。
新型パジェロを頂点としたシリーズ展開を予告
アンベールの後、岸浦社長が再登壇。新型パジェロの概要や、北海道十勝研究所に新設したオフロードコースをはじめ世界各地で走行試験を実施したことなど、新型パジェロには三菱の強みである四輪制御技術を中心に持てる全てを注ぎ込んだと語る。
今年度は生産拠点であるタイを皮切りにオーストラリア、日本に順次投入し、来年度以降はグローバル展開で100以上の国と地域で販売する。そして、今後は新型パジェロを頂点に、コンパクトSUV、スモールSUVを加えたパジェロ・シリーズを展開していくことも公表した。

新型パジェロについて語る岸浦恵介代表執行役社長兼COO。 平井大介
世界中で新型パジェロを待っていた人とともに、新型パジェロで新しい冒険の物語を始めたいと、岸浦社長は熱く語った。
従来モデルから『上質さ』を大きく進化
続いて、商品戦略本部の板垣邦俊チーフプロダクトスペシャリストが、新型パジェロの商品特徴について語った。
三菱ブランドのフラッグシップとなる新型パジェロは、歴代モデルが培ってきた悪路走破性と信頼感、そして快適性と扱いやすさを磨き上げ、さらに上質さを大きく進化させたという。キーワードは『コンフィデンス』、『コンフォート』、『プレステージ』だ。

左から岸浦氏、板垣邦俊チーフプロダクトスペシャリスト、吉峰典彦プログラムデザインダイレクター。 平井大介
『コンフィデンス』とはパジェロの土台である『信頼感』。
専用開発されたラダーフレームや5リンク式リジッドリアサスペンション、スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)、そしてスーパーセレクト4WD-IIなどにより、どんな道でも安心して進むことができるという。
『コンフォート』とは『快適性』。
目的地へ向かう移動時間も家族や仲間と心地良く過ごせるよう、全席でゆとりある室内空間を確保。大きくスライドする2列目シートや、3列目シートの着座姿勢にも配慮した。比較的大きなサイズながらパジェロらしい高い着座位置とワイドな前方視界で車両感覚はつかみやすくし、安全&快適装備も充実させている。
そして新型パジェロを象徴する進化が『プレステージ』、つまり『上質さ』だ。
自然に会話できる室内空間を目指し、遮音、吸音対策と気密性能向上にこだわった。また見た目だけでなく、手が触れる部位ごとの最適な質感、スイッチの節度感、各部の開け閉めの操作感まで、ていねいに作り込んみ、そうした細部の積み重ねが上質さを形作っているという。
「上質に進化したけれど、やっぱり『パジェロ』」。そう実感してもらえると、板垣氏は確信しているそうだ。
伝統を受け継ぎながら進化の挑戦を続ける『独創進化』
最後は、デザイン本部の吉峰典彦プログラムデザインダイレクターが新型パジェロのデザインに込めた想いを語った。
世界には多くのオフロードブランドがあるが、日本にはパジェロがある。パジェロとは日本が世界に示してきた革新の歴史であり、新しいパジェロは、この歴史から導き出した答えだという。

エントランスには歴代パジェロなどが展示された。 三菱自動車工業
キーワードは『独創進化』、そしてデザインコンセプトは『グランドカリスズマ』。初代から受け継がれる水平でスクエアのフォルムという本質を継承しながら、プロポーションは1から作り直した。
ダメージリスクを回避する奥行きのあるヘッドランプは、本格オフローダーとしての機能性を現代的に昇華したもので、力強さと知性を兼ね揃えたフロントデザインとなった。
ダイナミックシールドはボディと融合され、Tシェイプランプシグネチャーは、時代のシンボルとなる新しいアイコンだ。力強いフェンダーや王冠をイメージした立体感あるフードなどは、パジェロの自信と力強さを象徴している。
インテリアのデザインは初代が発想の原点だった。明るく開放的なキャビンで乗員を包み込み、インストルメントパネルをキャビン全体へ水平に広げることを継承し、ゆとりと包容力、そしてやさしい居心地の良さを演出。ロングツーリングでも、全ての乗員に心地よいくつろぎをもたらすという。
特徴的なグリップは初代への敬意をこめながら現代的に進化させ、上質なソフトパットが乗員を包み込むことで受け継がれてきたDNAと新たな時代に相応しい洗練を表現した。
都市でも荒野でも、どんな道でも揺るぎない信頼でこたえる。それがグランドカリズマを体現した新型パジェロのデザインなのだと吉峰氏は締め括った。

