「下肢静脈瘤」は一つじゃない?実は患者の7割を占める“あの○○”の特徴と、タイプ別の治療法を医師が解説

下肢静脈瘤は治療で改善することができるものの、下肢静脈瘤のタイプによって方法が変わることには注意が必要です。「自分のタイプは?」「どの治療法を選べばいいの?」など、判断基準が気になるところです。そこで下肢静脈瘤のタイプについて、「相模原町田血管外科クリニック」の大久保先生に解説していただきました。

監修医師:
大久保 博世(相模原町田血管外科クリニック)

北里大学医学部卒業。その後、北里大学医学部、大和市立病院、済生会横浜市東部病院などで血管外科医として経験を積む。2020年、神奈川県相模原市に「相模原町田血管外科クリニック」を開院。医学博士。日本外科学会 外科専門医、日本血管外科学会 心臓血管外科専門医、日本脈管学会 専門医、日本血管外科学会 血管内治療医。

編集部

下肢静脈瘤には、どのようなタイプがあるのですか?

大久保先生

下肢静脈瘤は、どの部分に静脈の拡張や膨らみができるかによって、いくつかの種類に分けられます。まず、最も一般的なのが「伏在静脈瘤」です。太ももからふくらはぎの皮膚直下にある伏在静脈に発生するタイプで、下肢静脈瘤のうち7~8割は伏在静脈瘤だとされています。

編集部

そのほかには、どのようなタイプがあるのですか?

大久保先生

伏在静脈から枝分かれした静脈が膨らむ「側枝静脈瘤」というタイプもあります。また、皮膚の上から細く青い血管が透けて見える「網目状静脈瘤」という状態もあります。網目状静脈瘤の場合、皮下の浅い部分にある細い静脈が拡張しているように見えます。

編集部

タイプによって、症状の出方も違うのですね。

大久保先生

そうですね。そのほかにも「クモの巣状静脈瘤」という網目状静脈瘤よりさらに浅い部分にある真皮内静脈が拡張するタイプもあります。クモの巣状静脈瘤の場合、とても細い血管が放射状に広がって拡張するため、皮膚の上からクモの巣のように透けて見えます。

編集部

どのタイプかによって、治療法も異なるのですか?

大久保先生

はい。下肢静脈瘤の主な治療には「下肢静脈瘤血管内焼灼術」「ストリッピング手術」「血管内塞栓術」「硬化療法」などいくつか種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。そのため、患者さんの状態やご希望に合わせて治療法を選択する必要があります。

※この記事はMedical DOCにて<「下肢静脈瘤」の3つの症状はご存じですか? 放置リスク・タイプ別の治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。