オランダGPで猛アピールの角田裕毅のF1継続参戦は難航か レーシングブルズ幹部は“限定参加”を明言 本人も「他の選手権も模索しなければ」と悩み吐露

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オランダGPで久々のF1参戦を果たした角田。しかし、今後の見通しが明るくなったわけではない(C)Getty Images

 スポット参戦したF1第12戦のオランダGPで完走し、ポイント圏に肉薄する11位となった角田裕毅。今後について注目が集まるが、次戦のイタリアGP(9月6日決勝)への継続参戦はどうやら難しい見通しだ。オランダGPの決勝後に所属先となったレーシングブルズのアラン・パーメイン代表が「1レース限りの代役出場で彼が見せた仕事ぶりは驚異的だった。多大なるハードワークに心から感謝している」とコメント。出場は「1戦限定である」と明言した。

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 代役出場が決まったのは、レッドブルのアイザック・ハジャーがトレーニング中に左手首を負傷し、欠場を余儀なくされたため。レッドブルの空きシートにレーシングブルズのリアム・ローソンが座ることになり、ところてん式に両チームのリザーブドライバーを担う角田が駆り出された。

 ハジャーはボクシングトレーニング中に左手首の骨にひびが入り、ドクターストップがかかったとされるが、オランダGPのパドックにはギプスなしで登場。状態は軽傷とみられている。次回のイタリアGPまでは2週間の間隔があり、十分に復帰できるとされている。

 レーシングブルズにとってもイタリアGPは、母国グランプリであり、できるならレギュラードライバーのローソンを戻して通常体制で臨みたいところ。そのため、ハジャーが復帰さえすれば、リザーブドライバーである角田は1戦限りでお役御免となる公算が大きい。

 来季もF1に残る場合はホンダがパワーユニットを供給するアストンマーティンのシートを得たいところだが、現レギュラーのフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールの来季去就については結論を先送りしており、角田はF1に見切りをつけてインディカーシリーズに転向するのではないかと囁かれている

 ただ、巨額の持ち込みスポンサーも必要され、エンジンを供給するホンダの支援も不可欠。蘭レース専門サイト『Racing News365』によると、角田自身は「2年間もガレージに閉じこもっていたくはない。予期せぬ事態が起きたり、来季のシートが見つからなかったりしたら、他の選手権も模索しなければならない。でも、僕の心は常にF1にある」と吐露。あくまでF1チームからのオファーを最優先に待っている状況という。

 一方、ホンダは来季以降もインディカーシリーズにエンジンを供給する方針が決まり、2028年からはシリーズ初のメーカー直営マシンを送り込むことも発表済み。提携先はメイヤーシャンクレーシングが有力とされ、角田は同チームと水面下で交渉を始めているともいわれている。

 インディカー参戦となれば、今季のインディ500にも出場した大ベテランの佐藤琢磨の動きともリンクしそうではある。ここまでホンダの看板を引っ提げてレース活動を続けており、順調に世代交代が進めば、角田のアメリカ行きも見えてくる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]