平均年齢75歳 歌や踊り・体操で元気を届ける 抱える楽器はスコップ⁉ メンバー7人仲良くパフォーマンス 普段は農業や介護でおしゃれする時間はないけど…パフォーマンスの時は気合い十分 「私の人生の張り合い」【長野・塩尻市】
特集です。長野県塩尻市に、あるパフォーマンスに情熱を注ぐ女性たちがいます。
抱えているのは、雪かきで使うスコップ!三味線のように演奏して、さらに歌や踊り、体操も組み合わせて会場を盛り上げます。
※演奏曲: もうどうにもとまらない
スコップを三味線に見立てて、演奏や踊りを披露するボランティアグループ「スコップさわがき」。
この日は、塩尻市の福祉施設でパフォーマンスです。
「銭太鼓で拍子をとったり」
「体操をしたり」
目の前で衣装替えをするのも演出のひとつ。
「長生き音頭でしゃしゃんとね」
スコップさわがきのメンバーは7人。
全員が暮らしている塩尻市の柿沢地区の「かき」と「さわ」の漢字をひっくり返して、「さわがき」にしました。
敦子さん
「農作業の本物の(スコップ)」
演奏に使うスコップは、雪かき用で重さは1.8キロあります。
帯を縫い合わせて作った袋に入れ、肩掛けのひもは帯締めを使うなど、家にある物を工夫して利用しています。
栓抜きをバチに、スコップを三味線に見立てる「スコップ三味線」は青森が発祥と言われます。
スコップさわがきは、JAの女性部でともに活動してきた仲間が集まっています。
野菜やコメを作る傍ら、地域活動にも一生懸命なメンバーたち。
左上から幸子さん、きみ子さん、敦子さん、そして前列のみゆきさん、節子さん、まち子さん、敏子さんの7人。平均年齢は、75歳です。
日の出前。
この日、メンバーのみゆきさんは、直売所に出荷するレタスを収穫していました。
早朝の畑仕事も頑張れるのは…
みゆきさん
「おじいちゃん、おばあちゃんの拍手でもって、エネルギーもらえて、わたしたちも元気になれる」
スコップ三味線の活動が、毎日の支えになっています。
みゆきさん
「昔からママさんバレーやPTA少年野球のリトルとか、そういうところでみんなずっと一緒にやってきたから、誘われたときにすぐにやるやるって返事をしました」
農業、子育て。介護のことも、悩みを分かち合いながら活動してきました。
この日は、忙しい中でもメンバーが集まる貴重なスコップさわがきの練習日。
幸子さん
「きょうは楽しく練習したいと思います。あるもので」
と、目の前に並んだ!並んだ!スイカにキュウリ、シマウリの漬物に、ゆでたトウモロコシも。
畑でとれたニンジンで作ったキャロットケーキまで。
持ち寄ったお茶請けでおしゃべりするのが、何よりの楽しみです。
チーム結成のきっかけはというと…
きみ子さん
「(JAで)スコップの注文をするって言ってたから、じゃあついでに私たちのも10本(注文して)、まだみんなにやるかやらないか聞いてなかったけど」
届いたのは、雪かき用のスコップ。
そのスコップを三味線に。
「スコップさわがき」誕生です。2013年、8人から始めました。
敦子さん
「一番初めはおかめのお面かぶってやったから。恥ずかしかったしね。仕草でわかるって言われた」
活動を始めてから9月で14年。
福祉施設や地域のイベントにも招かれて、そのステージは140回を超えました。
きみ子さん
「ズンドコ節の2番か3番に、炭坑節を入れた方がいいと思って」
きみ子さんの提案で、いつもの演目に新しく踊りを入れようと練習です。
敏子さん
「こういうふうにこれの方がいいと思う」
日本舞踊を嗜む敏子さんがアドバイスします。
先週、松本市の福祉施設に招かれたスコップさわがきの7人。
畑仕事や介護。いつもは自分のおしゃれにかまっている時間はないけれど、舞台に立つ時には、気合いを入れます。
節子さん
「敬老会も近いので、みなさんに元気が届けられたらいいかなって思います」
施設スタッフ
「では、お願いします~」
レパートリーは30曲近く。
「1曲目ですけれども、私たちの十八番の曲で『きよしのズンドコ節』をたたいてみたいと思います」
先日、踊りを練習していた曲を披露です。
施設の利用者も、拍手で盛り上がります。
幸子さん
「きょうはみんなノリノリで」
まち子さん
「楽しかったです。みなさんとてものってくださって」
この日のパフォーマンスは大好評。「また来てほしい」と早速、リクエストがありました。
みゆきさん
「(スコップ三味線は)やめられません。生活の一部じゃないですけど、私の人生の張り合いのひとつになっています」
きみ子さん
「スコップを持てるうちは続けて、重くなったら子ども用のスコップでやりたいと思います」
平均年齢75歳。スコップ三味線のリズムに乗せて…
これからも元気を届けます。
