【相次ぐ事故】全国的に発生する花火大会での事故 相次ぐ事故で考えられる要因とは… 専門家が分析(静岡)
全国で数多くの花火大会が開催されていますが2026年、伊東市では打ち上げた花火が観覧エリア付近に落下してケガ人が出る事故となりました。
このような事故は他の県でも起きています。
相次ぐ事故考えられる要因とは…。
(花火の音)
「ヒュ~~!ドーーーン!!」
22日行われた「いわた夏まつり花火大会」。
例年およそ5000人が訪れ、鮮やかなスターマインなどおよそ3000発打ち上げられ夏の夜空を彩りました。
「きれいだった。たのしかったー!」
(来場者②)
「初めて来たんですけどめっちゃきれいでした」
人々を笑顔にする花火大会。
その歓声が悲鳴に変わってしまう事故が、2026年全国で相次ぎました。
8月10日伊東市で行われた「按針祭 海の花火大会」。
2026年は、市政80周年の節目とあって例年より1万発多い2万発が打ち上げられ多くの人々を魅了しましたが…。
(爆発音)
「ドーン」
打ち上げられた花火の一部が、オレンジビーチ沿いの観覧エリア付近に落下し内部の火薬が燃え広がったのです。
この事故で観客9人が、やけどやかすり傷などのけがをしました。
事故が発生したことに杉本市長は…。
(伊東市 杉本憲也 市長)
「あってはならない事故がありまして、率直に被害にあわれた方に対しましてお詫びとお見舞いを申し上げます。申し訳ございませんでした」
事故はなぜ起きたのか!?
伊東市は、祭りの執行委員会の検証結果として1本の筒に2つの玉を重ねて打ち上げる「重ね玉」という打ち上げの際上の玉に十分な火がつかず、そのまま落下し衝撃で火薬が燃えた可能性が高いと発表しました。
また、当日の風向きによって観覧エリアに玉が流されたということです。
花火の事故は他にも…。
8月15日、山形県鶴岡市で開催された赤川花火大会では、およそ1万2000発の花火の打ち上げ終わるとき…。
(爆発音)
突然、花火の爆発が起きました。
別の映像では…。
(爆発音)
地上に近い場所で花火があがり、火の粉がこちらに向かって飛んでくる様子も確認できます。
爆発の瞬間を撮影した人は…。
(爆発の瞬間 撮影者)
「地上で爆破しているので、その分お客さんとの距離が花火の距離が近いので、振動と爆発音が結構大きかったですね」
打ち上げ位置からおよそ300メートル離れたところにいた観客の男女3人が、顔などに軽いケガをしました。
原因はまだ分かっていませんが、警察は上空で開かなかった花火が地上付近で爆発し、その破片が3人に当たった可能性があるとみて原因を調べています。
相次ぐ事故について、花火師免許を持つ花火研究家の冴木さんは、「花火玉の不良」が要因になることがあると話します。
(花火研究科・花火写真家 冴木一馬さん)
「花火玉の製品不良は絶対に無くなることは無いと思う、ある程度必ずあります。球数の生産量が倍になれば製品不良も倍になるので今回は1発でしたが、他の所でも出ている可能性はありますよね」
また、現在の打ち上げ方法にも事故のリスクを高める要因があるのではないかと話します。
(花火研究科・花火写真家 冴木一馬さん)
「(昔に比べ)10倍とか15倍くらい増えている。いまはコンピューターで上げているのと、どこの花火大会でも9割くらいは音楽花火だと思うんです。音楽に合わせて上げるという事は、テンポに合わせて上げるので、どうしても球数が増えてしまうわけですね。玉を作るのは大変ですけど、今はグローバル社会なので、どこの花火大会でも海外の花火玉も沢山上がっている訳ですよね。多分世界中の花火が日本で上がっています。色んな所から輸入して日本の花火と混ぜて一緒に打ち上げていますので、多分皆さんが気付いていないだけで、すべてがメイドインジャパンとは限らない」
また冴木さんは、現在はわからないと前置きをして上で、海外の花火玉のリスクについて次のように話しました。
(花火研究科・花火写真家 冴木一馬さん)
「十数年前くらい前は、全体の事故の半数近くが海外の輸入玉という報告もありましたので、最近は詳細を見てないんですけど以前はそういう事もありました」
事故が起きた伊東市では原因の検証を進め観覧エリアの配置や保安距離の設定の見直しも含め打ち上げ方法の点検を進めるということです。
【スタジオ】
(澤井志帆 キャスター)
専門家によりますと一定数不良な花火玉も含まれるということなんですが、その上で対策をどうするか難しい課題ですよね、津川さん。
(津川祥吾 コメンテーター)
そういった部分も含めた保安距離安全距離というものが算出されるんだと思うんですが、この花火本当に皆さん楽しみにする中での事故って非常に残念なんですけども、2002年にですね北海道の帯広で二尺玉という非常に大きな花火を上げた時にこの安全距離というのが250メートルだったんですけども、そこからさらに90メートル離れたところにいた小学校3年生の女の子に破片がぶつかってしまって亡くなったという事故がありました。
その次の年から安全距離500メートル以上に広げたんですけれどもただ広げればいいだけではなくて、もう一つ大きな忘れてはならない事故で言うと2001年の明石市の事故ですね。
花火は無事済んだはずなんですけども、観客の方が帰る時に歩道橋に集まりすぎてしまって11人の方が亡くなったという事故もありました。
ですから、花火大会を主催される方はその花火のそのものの安全性だけではなくても、場合によっては何万人という方が集まるこの大きな大会を
いかに安全に最後まで終わらせていくか。
いろいろと気を使わなければならないところが増えているのかもしれないなと思いますね。
(澤井志帆 キャスター)
そうですね。
増田さんは弁護士の立場からこの事故をどう見ますか?
(増田英行 コメンテーター)
法的責任というのがすごく難しいと思うんですね。
日本の場合には火薬類取締法という法律があって、花火を含めて火薬・ダイナマイトなんかもそうですけど、製造するにおいてもそれを保管するにおいても運搬するにおいても使用するにおいても全て許可が必要ですし、かなり厳格な基準が定められているんです。
もちろん業者さんもそれに従ってやっているので、かなり慎重に扱わなければならないしそれが実施されているんですね。
ところが、先ほどコメントにもありましたようにそれでも不良品というのはやっぱり一定数どうしても含まれる、その業者さん側が作った段階でも見つけられない、それから管理している間でももしかしたら管理して保管している間に湿気てしまうかもしれない。
それから打ち上げ時に打ち上げの何らかの不手際なのかも分かりませんし、例えば導火線に着火しなかったというようなことによって不発弾になってしまうとか、その原因の特定そのものも事故の後でやることがまず難しいですね。
その特定をした上でじゃあそれが誰が結果を予見することができたのか、防ぐことができたのかということも非常に追求していくことが難しい。
そういう意味で法的責任を追求するというのは非常に難しいのかなと思いますね。
(澤井志帆 キャスター)
その花火大会なんですが、物価高による難しさもあるということなんですけれども2025年、キリンビールが公開した花火大会の運営事務局や自治体への調査結果がこちらになります。
全国花火大会白書ではですね、過去5年間で中止や規模縮小となった花火大会が全体の4分の1ほどに当たるということで、その理由が人手不足や資金不足が挙げられるということなんです

