落語CD発売の意気込みを語った春風亭小朝

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 落語家の春風亭小朝が24日、都内で会見を行い、28年ぶりとなる録音CD「春風亭小朝 落語全集 その一」(10月28日発売)をバンダイナムコミュージックライブからリリースすることを発表。「相当、自信を持っています」と語った。

 1998年の公式録音以来、28年ぶりの録音商品。第1弾は7〜8月に収録した「不孝者」、「浜野矩随」。ナレーターは人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」(92〜97年)の主人公・月野うさぎ役で知られる声優・三石琴乃が務める予定。「落語全集」はシリーズ化を検討している。

 小朝は「自信を持っています。普通の落語のCDとかなり違います。お値段以上のものがあります。落語会や寄席が始まるような雰囲気を味わってもらいつつ、ナレーションを入れつつ、太鼓の音色も違う。録音する場所は、その都度変えていきます。相当自信があるので、後輩たちが聞いたときに落語のCDってこういう形で出せるんだって刺激になってほしい」と胸を張った。

 小朝自身はもともと落語の録音には消極的。「過去の体験で言えば、録音した数か月後くらいに『あそこ、ああしたかったな』とか、新たな演出を思いついたことが結構あった。後悔していたので、音を取るのは嫌だと思っていました」と素直な思いを明かした。

 手がけるのは、アニメ楽曲などを得意とする同社。2020年のコロナ禍前から担当者から提案をされたが、「全く録音する意識がなくて、『へ〜』で終わってしまった」。それでも、担当者が寄席や地方の落語会に何度も足を運んだ熱意を受け、最近になって担当者と話す場を設けたという。「新しい演出や作業が思いついた時に取り直しができるのか。また、違法アップロードの問題が気になって、買ってくれている人がいるのに勝手に(ネットに)あがるのが嫌だなって思っていたら、『きちんと対処する』って。私の心配していたことが、2つクリアした。私の落語を追いかけて下さったのは、本当にありがたいこと。バンダイなら普通の落語のレコードを出している会社と違って、面白いことを出してくれるのでは、私が考えたことに乗ってくれるかもと思った」と承諾にいたったという。

 収録する演目にも小朝の意向がつまっている。「得意なものから入れていく、売れそうな大ネタから入れていくのが普通かと思いますが、私はもうやらないと思う噺(はなし)からやっています。5〜10年後にこんな落語をやったなっていう思い出作り。もう飽きたから入れちゃえ。やらない落語を入れるのは決まっているので」と説明した。

 こだわった一つが音。「聞いている方がこの場所にいたなって思って欲しい」と、一番太鼓、二番太鼓、追い出し太鼓も音にこだわって再現。「前座さんの『ありがとうございました』という声も入れようと思っています」と細部まで追求した。