B29が墜落した男鹿市の本山 ドローンやレーザーの調査で“墜落の痕跡”見つかる 浸食や崩落とは異なる形状のくぼみ 秋田
終戦直後に男鹿市の本山に墜落したアメリカの爆撃機B29をめぐる、ドローンやレーザーの調査で、山には、雨風などによる浸食や崩落とは異なる形状のくぼみがあることが新たにわかりました。
墜落からまもなく81年、調査チームはその痕跡とみて、さらに調べを進めます。
この調査は、去年6月に、男鹿市の本山でB29の着陸装置の一部を発見した秋田市の探検家・髙橋大輔さんが横手市の「奥山ボーリング」と由利本荘市の「あおいドローンサービス」と連携して行ったものです。
「一つの戦争遺跡という視点で物を見ていく場合、もうちょっと、物が見つかりましたということだけじゃなくてその当時実際に墜落をした痕跡というのがしっかり残っているということは非常に重要な鍵になるなと」
1945年の8月28日、捕虜収容所に物資を運んでいたB29が、男鹿市の本山に墜落し、乗組員12人のうち11人が死亡しました。
ふもとの住民たちに救出された乗組員はその後、改めて男鹿を訪れて交流を深めています。
墜落の痕跡をさらに調べようと今年4月に行われた調査では、レーザースキャナーを搭載したドローンを本山上空に飛ばして、3次元のデータを収集。
その後、比較的細かい範囲の地面の凹凸を研究する「微地形学」の専門家に依頼して分析も行われました。
その結果、本山に、雨風などによる浸食や崩落とは異なる形状のくぼみが2か所あることがわかりました。
奥山ボーリング技術部・荻田茂専任部
「ここ。ちょっとした尾根。尾根っぽい、地形なんだけどもここにちょっと凹みがあるですよ。それともう一つが、これかな。これですね。ここら辺にもちょっとへこみがある」「例えば土砂災害とかでも尾根とかっていうのはある程度健全で動いてないというイメージなんですけど、そういったところにへこみがあるっていうことは、なんか崩れたとか、なんかそういったものがある、普通はあんまないんですよ」
1か所は髙橋さんがB29の機体の残骸を見つけた地点の近くで、もう1か所もそこから直線距離で75メートルほどの場所です。
1940年代にアメリカ軍が撮影した墜落事故現場の写真とも関連がみられていて、共同調査チームは、くぼみが墜落の痕跡とみて調べを進めています。
探検家・髙橋大輔さん
「墜落した現場を保存して後世に伝えていくと。その目的というのは平和教育に活用していく」
先端技術で迫った81年前の墜落。
調査チームはこの先くぼみがある場所を訪れて現地の確認を行うほか、航空機事故の専門家に分析を依頼するなどして当時の状況の解明を進め、戦争の記憶の継承につなげていきたい考えです。
※8月24日午後6時15分のABS news every.でお伝えします