結婚式まで1週間、婚約者が打ち明けた「昔やった一番ヒドいこと」にドン引き…その場が凍りついた“衝撃の告白内容” 『ドラマなふたり』を採点!
〈あらすじ〉
美術館のキュレーターのチャーリー(ロバート・パティンソン)と、出版社で文芸編集者として働くエマ(ゼンデイヤ)は、誰もがうらやむ理想的なカップル。出会いから2年、共に暮らすふたりは結婚を決意。チャーリーの親友マイク(ママドゥ・アティエ)とレイチェル(アラナ・ハイム)の夫婦に付添人を依頼し、結婚式の準備を始める。
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式を7日後に控えた夜、披露宴メニューの試食会に出かけた4人は、ワインに酔った勢いから、“これまでに自分がした一番ヒドい行い”を打ち明けあうことに。軽い遊びのつもりだったが、エマによる“告白”に3人はドン引き。事態は急変していく。とりわけチャーリーは、愛する女性が得体のしれない別人に見える恐怖と嫌悪に心身が凍りついてしまう。かといって今さら式をキャンセルする度胸もない。迷いと混乱の中、時間だけが過ぎていき、ついに結婚式当日――。
〈見どころ〉
全米で議論になったというエマの告白の内容とチャーリーの対応。「カップルでのご来場は自己責任で」との注意書きも。

©2026 Dramatic Movie Rights LLC. All Rights Reserved. 配給:ハピネットファントム・スタジオ
彼女の“告白”をきっかけにラブストーリーの行方が変わる?
『スパイダーマン』シリーズのヒロインとしてもおなじみのゼンデイヤ、『THE BATMAN−ザ・バットマン−』主演のロバート・パティンソンが、結婚式を目前にしたカップルを演じた話題作。監督・脚本は北欧の鬼才クリストファー・ボルグリ。A24史上最速で全世界興収1億ドル突破の大ヒットを記録した。
★★★☆☆ひねったロマンティック・コメディの匂いを振りまきながら離陸する映画だが、話に起伏をもたらすはずの変化球が機能しない。ダークな笑いの先手を取ろうとしたためか、登場人物の「心理的崩壊」が表面に出すぎてしまった。
斎藤綾子(作家)★★★☆☆他者を裁くエマに、ただメソメソするチャーリー。他人事として見たら、これほど興味が持てないドラマはない。だが貴方に、最愛の人に明かさず地獄にまで持って行く秘密があるなら、ドラマな自分を想像して楽しめるかも。
森直人(映画評論家)★★★★☆ボーイ・ミーツ・ガールの古典的な形式に炎上のメカニズムを移植したら、とんでもなく新しくなった。罪の所在が曖昧なまま、視野狭窄の怒りと混沌が暴走していく地獄絵図を、“アメリカの物語”として独創的に描いている。
洞口依子(女優)★★★☆☆ノーラン新作でも光る主演2人の演技は素晴らしいし話は興味深いも進行するに案外浅い。それでも俳優は演じなければならない。ゼンデイヤの設定は人物背景も含め複雑。いい味出してるアラナを配置してもなぜかもの足りぬ。
ゲスト評者片岡一郎(活動写真弁士)
★★★★☆小津映画は外面ではなにも起きず、登場人物の内面では大きな変化が起きると評される。本作は外面では非常にドラマティックな体験をするふたりが、内面の革命を鮮やかに避ける。現代が生んだ、逆『東京物語』の味わいだ。
かたおかいちろう/1977年生まれ。2002年に澤登翠に入門、同年デビュー。日本を代表する活動写真弁士として国内のみならず国際的に活動中。映画『カツベン!』の実演指導や『ゆきてかへらぬ』などに弁士役で出演も。著書に『活動写真弁史 映画に魂を吹き込む人びと』がある。
『ドラマなふたり』
8月21日(金)〜
監督・脚本:クリストファー・ボルグリ(『シック・オブ・マイセルフ』)
2026年/アメリカ/原題:The Drama/105分
https://happinet-phantom.com/drama/
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年8月27日号)
