スポニチ

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 第97回都市対抗野球大会(東京ドーム)は8月26日に開幕する。2年連続46度目の出場を決めた東芝は、28日の初戦で日本生命と激突。入社8年目を迎えた長沢吉貴外野手(29)は一戦必勝を誓った。

 「優勝を目指していますが、一戦一戦、目の前の勝利を積み重ねていくしかない。まずは28日の初戦に勝てるように。先を見ることなく、チーム全員でやっていきたい」

 豊富なキャリアを誇るからこそ、長沢は気を引き締めた。4月のJABA日立市長杯選抜野球大会を制したチームは、都市対抗野球西関東予選も第1代表で突破。投打とも戦力は充実し、優勝候補の一角と目されるが、まずは日本生命との一戦に全力で挑む。

 「負けた試合にはなりますが、2019年のJFE東日本戦が印象に残っています。一球で試合の行方が変わることを、改めて感じました」

 新人だった2019年。都市対抗野球大会の準決勝でJFE東日本と対戦した。シーソーゲームとなった一戦は、延長10回で逆転サヨナラ負け。悔しい敗戦の中で得た教訓を、後輩たちに伝える日々だ。

 「守備のミス、走塁のミスは負けに直結してしまうことが多い。一つのタッチボールで負けることもあれば、勝てることもある。練習で気づいたことがあれば、口酸っぱく言うようにしています」

 広い視野でチーム全体を見渡すとともに、プレーヤーとしての準備も怠らない。左打席から広角に打ち分ける打撃だけでなく、代走、守備固めと役割は多岐にわたる。ベンチスタートの場合は、一塁ランナーコーチも重要な役割の一つ。長沢は言う。

 「走塁で勝てるチームを目指しているので、(一塁ランナーコーチとして)ランナーにしっかりアドバイスしたり、ピッチャーの癖を伝えることも重要。試合に出るとなれば、そこで得たものをパフォーマンスにつなげて、チームに貢献したいと思います」

 母校である佐野日大(栃木)が今夏の甲子園大会に出場。テレビ観戦した初戦は聖隷クリストファー(静岡)の好投手・高部陸を攻略して勝利するなど、快進撃を見せた。「母校が甲子園に出てくれるのは本当にうれしいですね」。後輩たちの姿に刺激をもらった夏。先輩も負けてはいられない。