「頭蓋骨が割れていると思う」ゴミ置き場で拾った茶トラ猫から鼻血が… 診察室で獣医師から告げられた、あまりにも残酷な真実【書評】

【漫画】本編を読む
弱った仔猫を拾った時、まず願うのは「どうか助かってほしい」ということだろう。体を温め、病院へ連れて行き、できることを探す。けれど診察の結果、思ってもみなかった事実を告げられたら……。目の前の子のために、何を考え、どう受け止めればいいのだろう。
ライブドア公式ブログ「猫の手貸して」でも知られる、ぴなぱさん(@pinapapinapa)による『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、保護猫たちと出会ってきた一家の日常を描くコミックエッセイ。かわいらしい猫たちとの暮らしがつづられる一方で、保護猫との出会いの背景にあった厳しい現実も描かれている。
生まれたての仔猫には、人間の赤ちゃんと同じように頭に泉門という隙間がある。通常は成長とともに閉じていくものだが、茶トラの場合、その部分が通常よりかなり開いていた。どうやらこの猫は、そこに強い衝撃を受け、閉まりかけていた泉門が開いてしまった状態らしい。獣医師は、傷の場所や大きさから、誰かが意図的に傷つけた可能性もあると話す。
あまりにもつらい。怒りも悲しみも湧く。けれど、獣医師は「『誰が』を考えるのはやめよう」と言う。考えても、この子が助かるわけではない。大切なのは、これからこの子のためにできることは何かということ。納得なんてできなくても、それでも茶トラのために前を向くしかない。そんな現実が重くのしかかってくるようなエピソードだ。
文=アサトーミナミ
