【パソナ】赤字垂れ流し“地域興し事業”をアクティビストが問題視 創業者〈南部靖之氏〉との決別を要求《淡路島はどうなる?》
日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
パソナ南部路線に異論
人材派遣大手のパソナグループ(若本博隆会長CEO)が、アクティビストから創業者との関係遮断を迫られている。
8月28日開催の株主総会に向け株主提案を突き付けてきたのは、投資関連会社のナナホシマネジメント。創業者の南部靖之氏と、その資産管理会社が保有する約45%もの自社株を買い取れという大胆な要求である。
近年、南部氏が力を注いできたのは、本業とはかけ離れた地方創生・観光ソリューション事業。京都府北部における道の駅や岩手県内の宿泊施設など、ここ十数年にわたり各地で地域興しを展開してきた。
なかでも熱心なのが、南部氏が生まれ育った神戸の沖合に位置する淡路島での開発。日本アニメをテーマとする大型観光施設からオーガニック野菜作りまで、明石海峡大橋に近い北部を中心に手広く投資。今年6月には富裕層向けの長期滞在型健康施設も開業した。護岸工事など自治体のインフラ整備を肩代わりする力の入れようで、進行中の案件だけで総投資額は300億円を超す。2年後に専門職大学院も開学する予定だ。
他方、これら地域興し事業の赤字垂れ流しで会社の業績は振るわない。25年5月期には86億円の最終赤字に転落。これは大阪・関西万博に出展した大型パビリオンを淡路島に移設するための特別損失が大きく響いたもの。続く26年5月期も33億円の最終赤字となり、来期も黒字化は難しい情勢だ。
こうした南部氏の独自戦略に昨年から異議を唱え始めたのがナナホシだ。
※この続きでは、ナナホシの勝算について触れています。約5800字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年9月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
■連載「丸の内コンフィデンシャル」
【2026年】
7月号 東海銀行再来の予感、父の社長就任を回避、iモード社長の試練、“令嬢”の損切り
8月号 コスモ社長の命運、堅実会長の女性問題、ラピダスに暗雲のワケ、ロッテ世襲への焦り
9月号 SBI新ビジネスの真贋、ニコンにレイバンの触手、名門進学塾買収の裏側、パソナ南部路線に異論 今回

