国有形文化財の老舗茶店を“事業承継” 石川・七尾市の地域企業 新たな形で未来へ
後継者不足による倒産を解決する手段の一つとなる事業承継。20日、事業承継により石川県七尾市の老舗が再建されることになりました。事業承継の課題とは…
石川県七尾市の一本杉通り商店街にある北島屋茶店。
1933年創業の老舗で、建物は国の有形文化財にも認定されています。
20日に七尾市の茶谷市長立ち合いの下、行われたのは…
■七尾市・茶谷 義隆 市長:
「建物が残って、後を継続する方がおられることが本当に、本当にありがたいなと、子供のころから慣れ親しんだところやから」
跡継ぎとなる親族がいないことから、事業承継を検討していた代表の北林さん。
しかし、この日までに9年が掛かったといいます。
後継者不足による倒産を解決する手段となる事業承継ですが、石川県の支援センターによる成約件数は、毎年50件程度。
これに対して、新規の問い合わせは、毎年300件にのぼります。
石川県の支援センターによりますと、事業を譲りたい企業数と譲り受けたい数に大きな隔たりはないものの、条件が折り合うことが少ないといいます。
北林さんは、この建物を文化財として残すことを希望していました。
■北島屋茶店 店主・北林 昌之 さん:
「心配した、問い合わせが何もなかったので。どうかなと、早く何とかせんと、自分の体のこともあって、これが一番心配した」
今後は、文化財である建物や茶店事業はそのままに、地域の交流拠点を目指し、シェアハウスを併設した施設としての整備が進められます。
■ノトツグ・友田 景 社長:
「できるだけ、その面影をしっかりと残しながら、建物と店と事業を引き継いでいきたいなというふうに思っております」
地域に親しまれた企業を、新たな形で未来へつなぐ事業承継。
北島屋茶店は、来年の夏頃にかけての営業再開を目指し、準備が進められます。
